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井上隆智穂、18年ぶりに“あの”ハンガロリンクへ

2013年5月1日

LAT

 AUTO GPに参戦しているユーロ・ノヴァは1日、5月3日〜5日にハンガロリンクで開催されるAUTO GPハンガロリンク戦のプレビューをプレスリリースとして発行したが、そのタイトルには「井上隆智穂、消火器を片手に18年ぶりにハンガロリンクへ」と記されている。

 1994年〜95年とF1に参戦した井上隆智穂は、95年にフットワーク・ハートをドライブしていたが、ハンガロリンクで開催されたハンガリーGPではエンジントラブルが発生し、白煙を上げストップした。

 井上は炎を消そうと、マシンを降りると自ら消火器をオフィシャルから受け取り、振り向きざまマシンに戻ろうとするが、その時やってきたオフィシャルカーに撥ねられてしまう。井上は幸いにも大ケガは負わなかったが、「F1ドライバーがオフィシャルカーに撥ねられる」という“珍事”はいまもF1界で語りぐさとなっている。

 そんな井上は現在、AUTO GPをはじめヨーロッパでさまざまなフォーミュラカーレースに参戦するユーロ・ノヴァのチームオーナーを務める。今季チームは黒田吉隆と佐藤公哉を起用し、AUTO GP開幕戦モンツァで佐藤が優勝を飾るなど、好調ぶりをみせている。

 WTCC世界ツーリングカー選手権とともにラウンドするAUTO GPの次戦は、あのハンガロリンク。毎戦ユーロ・ノヴァではレース前にプレビューをメディア向けに発行しているが、今回のプレビューはレース情報に加え、「井上隆智穂、消火器を片手に18年ぶりにハンガロリンクへ」と題され、あの“珍事”以来のハンガロリンク訪問をフィーチャーしたものとなった。

「今季のAUTO GPで黒田吉隆と佐藤公哉を起用するユーロ・ノヴァのチームオーナーで元F1ドライバーの井上隆智穂は、18年ぶりに因縁のあの場所へ足を運ぶ予定です」とリリースは綴る。

「レースファンやレース関係者の多くがご存知のとおり、井上は1995年のF1ハンガリーGPをエンジントラブルでリタイアした直後、発火したマシンを見てコース脇に装備されていた消火器を手に現場へ戻る際、レスキューカーに無残にも跳ね飛ばされました。幸いにも大怪我を負うことはありませんでしたが、井上はいまもあの惨事を思い出しては深夜に涙しております」


「しかし、このたび井上はようやく決心を固めました。ユーロ・ノヴァのチームオーナーとして黒田と佐藤を監督・指導するとともに、あの忌まわしい過去とついに決別する覚悟です。皆さま方におかれましては、ぜひ井上の挑戦に多大なご声援をいただきたく、よろしくお願い申し上げます」

 ちなみに、井上は現在、Twitter上で歯に衣着せぬ発言で人気を集めており、ツイートに付く「〜(汗)」という表記は定番となっているが、今回のリリースには、井上と黒田、佐藤のコメントがそれぞれつけられている。コメントは以下のとおりだ。

■井上隆智穂のコメント
「……(汗)」
■黒田吉隆(AUTO GP ドライバー)のコメント
「……(汗)」
■佐藤公哉(AUTO GP ドライバー)のコメント
「……(汗)」

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