2012年F1シンガポールGPの日曜決勝で、マクラーレンのジェンソン・バトンは2位を獲得、ルイス・ハミルトンはリタイアを喫した。
■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ジェンソン・バトン 決勝=2位
また表彰台に戻ってこられて嬉しい。残りのレースすべてを1位か2位でフィニッシュできれば完璧だね。
第1スティントの時点では優勝できる可能性があるとまで考えた。周囲のマシンより長く走ることができたからだ。でもその後、彼らはハード側のタイヤでそれほど苦しまなかったようで、僕のアドバンテージは消えてしまった。第2スティントはうまくいったけれど、ハード側のタイヤは(ソフト側ほど)いい感触ではなかった。終盤10周はあまりバランスがよくなかった。
僕にはまだドライバー選手権を制する可能性はわずかながら残っているけれど、今は自分のレースを楽しんでいる。このマシンは鈴鹿で強いはずだし、僕らチームはとてもいい仕事をしている。もちろん、ルイス(・ハミルトン)のマシンに信頼性の問題が起きたのは残念なことだ。他の面ではとてもいい仕事をしているのだから、この点を解決しなければならない。信頼性の問題を解決できたら、残り6戦すべてで優勝争いができる見込みがあるよ。
ルイス・ハミルトン 決勝=リタイア
今日のレースを走り切ることができないなんて、本当に辛すぎる。今週末の僕らには間違いなく勝てる速さがあった。実際、リタイアする前には、セブ(ベッテル)との差をコントロールしながら、余裕を持って走っていた。でもギヤシフトに問題を感じ始め、3速を失い、その後ニュートラルに入りっぱなしになった。もちろんがっかりしている。でも、今週末ポジティブだったのは、僕らはものすごく速いという事実を確認できたことだ。
だから今後のレースでアタックしていけると思う。フェルナンド(・アロンソ)やセバスチャンのようなドライバーたちとの差を縮めるのは簡単なことではないだろう。特に彼らは完走を続けてきているからね。それでも諦めないよ。まだ6戦あるから、6戦全部勝たなきゃならない。最後まで戦い続ける。