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F1速報PLUS VoL.29 超・接戦のメカニズム

2012年8月21日


発売:2012年08月21日
定価:880円
この超接戦を制するのは誰だ?
7人の勝者が予測する、2012年シーズンのゆくえ

 開幕から7戦で、7人のウイナーが誕生した今季サマーブレイクまでにアロンソが3勝を挙げ、頭ひとつ抜け出したとはいえ超・接戦に変わりはない。
 まずは紙一重の戦いを勝ち抜いた猛者たちの声を聞こう。

インタビュー【小林可夢偉】
パズルのピースは揃っている

 小林可夢偉はレギュラー参戦3年目の今シーズン。初めてC31という表彰台を狙えるマシンを手にしたがハンガリーまでですでに2度ポディウムに立ったチームメイトのペレスの後塵を拝している。
 彼は前半戦をどう分析し、この先の戦いにどう挑むのか。

ザウバーC31メカニズム検証
「タイヤフレンドリー」の原点

 中団グループの押し上げが厳しい今シーズン。
 その主役を成し、上位勢を脅かすのがザウバーだ。
 彼らのマシンC31が持つ安定したスピードの要因とは?
 技術陣の要、ピエール・ワシェに解説してもらおう。

未勝利のタイトルホルダー【キミ・ライコネン】
“勝利はいつ?”その質問にはウンザリ(笑)

 今季8人目の勝者に最も近いドライバー。
──それはキミ・ライコネン。誰もがそう感じていたはずだが、ライコネンは優勝できぬまま前半戦が終了。
「結果は期待以上、でももっとうまくやれたはず」眼差しは勝利を見据える。

マクラーレンの誤算と フェラーリの逆襲
同じ3勝同士でも、チームが置かれた状況は全く異る!
なぜ、二大名門チームの立場はたった数カ月で逆転してしまったのか!?


 今季開幕の時点でマクラーレンのアドバンテージを疑う者はいなかった。
 その反面、フェラーリをののしる輩が多かったこともまた事実。
 しかし、開幕から5カ月経った今、彼らのパワーバランスは完全に入れ替わってしまった。
 たしかに、ハンガリーGPでの久々の優勝でマクラーレンが速さを取り戻しつつあることは証明してみせた。
 とはいえ、フェラーリが速さだけで今の地位を確立したわけでもない。
 はたして、開幕からの数カ月でこの名門2チームになにが起きていたというのだろうか?

「失われた力」を取り戻せ。
ダウンフォース採掘場と化したリヤエンド
チャンピオンチームが抱える苦悩──


 ブローシステムの規制は、言い換えるならレッドブルのスピードを抑止することにあった。
 当然のようにレッドブルはリヤの巨大なダウンフォースを失い、シーズン序盤は躓いた。
 それでも彼らは首位を守る。開発陣はどうやってそのハンディを跳ね返したのだろうか

“2012年ピレリ” の秘密F1関係者の証言から4スペックを検証

 2013年シーズンに向けて、供給スペックのコンパウンドや作動温度領域を変更したピレリ。しかし、その習熟は難しく今季の大混戦を生み出している要因のひとつと言えるのだ。
 今回は関係者の証言やデータを基に、ピレリの謎を探っていこう。

2012 VS 1982 30年前の大激戦シーズンと 徹底比較7人ウイナー誕生の今季は、1982年の11人ウイナー以来の大混戦

 今季開幕から連続して7人の異るウイナーの誕生は新記録となった“史上稀に見る大混戦”という言葉が何度聞かれたことだろうか。
 しかし、歴史を紐解けば大混戦のシーズンはいくつもあった。
 その中でも11人ものウイナーが誕生した1982年とはいくつか共通するものがある。
 大混戦というキーワードで、2012年と30年前の1982年を1本の線で結びつけてみた。


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