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[Honda]マレーシアGPプレビュー:バトン「マシン性能を最大限引き出すことが必要」

2008年3月21日

 Honda Racing F1 Teamは第2戦マレーシアGPを戦うべく、同国のクアラルンプールへ向かった。シーズン開幕戦オーストラリアGPに続く2連戦は、セパン・インターナショナル・サーキットに舞台を移して、56周にわたる熱戦が繰り広げられる。

 今年で10回目を数えるマレーシアGPは、初回からずっと同サーキットを舞台としている。ここはドイツ人デザイナーのヘルマン・ティルケが手がけた最初のコースでもある。総面積260ヘクタールの敷地内に作られたコースは、長いストレートと高速コーナーを特徴とする。近年は路面の凹凸もひどくなり、マシンやドライバーへの負担はいっそう増している。

 マシンは、平均時速210kmのスピードで1周5.543kmのトラックを駆け抜ける一方で、うだるような気温と湿度により、ドライバーやマシンへの負担も大きい。

◆テクニカルチャレンジ

 前週オーストラリアGPでの予想外の猛暑は、チームにとっては結果的にマレーシアGPに向けてのいい予行演習となった。なぜなら、ここでのレースは全18戦の中でも屈指の高温高湿度の下で行われるからだ。当然、冷却対策は重要だが、アルバートパークほどの気温上昇にはならないはずだ。

 セパン・サーキットの基本的なハンドリング特性は、オーバーステアである。さらに路面がバンピーであるために、問題はいっそう複雑になる。ここでは高速と低速両区間のバランスを、いかに取るかが重要になる。さらに今季はあらゆるサーキットに共通することだが、トラクションコントロールがなくなった状態で、できるだけのメカニカルグリップを確保することも必要となる。

 ドライバーにとっては、マシンがしっかり仕上がっていないと、ターン5、6の高速レーンチェンジで思いきり攻められない。一方で純粋にラップタイムを稼ぐ場合は、もっと重視すべきコーナーがある。最終コーナーのひとつ手前、ここは複合クリッピングポイントを有し、バランスのいいクルマでないと大きくタイムロスしてしまう。

 ここで速いマシンは、ほかのサーキットでもおおむね戦闘力を発揮するといっていいだろう。

 フルスロットル:60%
 ブレーキ:ミディアムハード
 ダウンフォースレベル:高、8/10
 タイヤ:ミディアムハード
 タイヤの使い方:難
 平均速度:210km/h


◆チームトーク

ロス・ブロウン
Honda Racing F1 Team
チームプリンシパル

―開幕戦を終えて、現状の総括は?

「結果自体は残念だったが、肯定的な部分も少なくない。予選では中団グループの一角に位置していることが確認できたし、バリチェロがすばらしい走りを見せてくれたレースからは、ポイント争いのできる戦闘力があることもわかった。ヘレス以降の空力アップデートが、期待通りだったこともうれしいことだ。序盤のアウェイ3戦を戦うには、十分なベース車両といえる。そしてヨーロッパラウンド初戦のスペインGPには、さらに改良した仕様を投入する予定だ」

―マレーシアでは、どこまで戦えそうか?

「おおむねメルボルンと同じような位置になるのではないだろうか。ポイント獲得は不可能ではないし、2人のドライバーのモチベーションはさらに高まっている」

ジェンソン・バトン

―マレーシアGPは、期待できそうか?

「オーストラリアGPでは、1コーナーの事故に巻き込まれて完走できなかった。でも、ここマレーシアでのレースは、すごく楽しみにしてる。先週末だけでもマシンは大きく進化したし、今回も同じぐらい伸びると思っている。確かに、中団グループの戦いはし烈だ。だから毎戦、マシン性能を最大限引き出すことが必要だ。それができれば、自然に結果が出るはずだ」

―気温35℃、湿度70%というコンディションでレースをするのは、どれほど大変なのか?

「暑いのは確かにきついが、問題は湿気だ。あれだけ空気が湿っていると、呼吸するのも大変なんだ。それだけに日頃から鍛えていることが必要だが、僕はもちろんその準備は万全だ」


ルーベンス・バリチェロ

―開幕戦でのRA108の戦闘力には、満足している?

「ヘレスでの最終テストで、マシンが進化していたことはわかっていた。ただあのときは単独テストだったために、ライバルたちとの相対的な差までは知ることができなかった。そして実際に戦ってみて、大いに勇気づけられた。日本とイギリス、両方の開発陣の仕事ぶりには、本当に感謝してる。特にここ数週間のがんばりは、すごかった。いいシーズンが送れそうな予感がする」

―セパンで速さを見せるポイントは?

「最も重要なことは、開幕に向けて改良を施してきた空力バランスだ。マレーシアでその進化はさらに期待できるだろう」




レース

7/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/7(日) 決勝 23:00〜


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン237
2位ランド・ノリス156
3位シャルル・ルクレール150
4位カルロス・サインツ135
5位セルジオ・ペレス118
6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング355
2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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