パナソニック・トヨタ・レーシングは、明るいムードの中、切望していた新しいドライバーラインアップでレースシーズンを始めるために、2008年FIA F1世界選手権の開幕戦に向かっている。 GP2チャンピオンのティモ・グロックが、新しく活躍の期待されるTF108を運転するヤルノ・トゥルーリに加わった。
TF108は、先月のバルセロナのテストでアップデートされた仕様で、オーストラリアに到着する。このアップデートされたパッケージは他のメカニズム部分の改良と同様に車体の改良も含まれている。今週末にヤルノは、彼の12回目のオーストラリアGPを記録する。 一方で、ティモは、2004年に金曜日の練習走行でメルボルンストリートを走った経験があるが、今週末に、初めてアルバート・パークのグリッドに並ぶことになる。トヨタは、レースシーズンに備えて準備してきたチームとドライバーのすべての厳しい作業を終え、上位ポイント獲得を今週末の明確な目標に据え、興奮し、明るい見通しをもっている。
ヤルノ・トゥルーリ
「新しいシーズンの始まりはいつも興奮する。そして、今年は、これまで以上にやる気が湧いている。テストは新車でとても上手く行ったし、我々は、取り組むべき正しい方向が分かっていたから素晴らしい進歩を遂げた。だから、楽観的に捉えている。今年の車は大幅に良くなった。TF108は、TF107とは全然異なっていて、我々がテストで見た進歩を続けられる多くの可能性がある。 私は、特にオーストラリアとメルボルンを訪問するのを本当に楽しんでいるから、いつものアルバート・パークがそうであるように、いい天気と熱心な観衆を楽しみにしている」
「このサーキットは最も挑戦的なコースではないけど、運転するにはとても良いサーキットだから、いい競争ができることを願っている。今週末に良い結果を出すために完全に焦点を合わせているし、我々にはポイントを獲得する十分なチャンスがあると思っている」
ティモ・グロック
「オーストラリアグランプリが、トヨタでの私のレースデビューになるから、とても興奮している。アルバート・パークのコースは絵のように非常に美しい公道サーキットだけど、ドライバーにとって、カレンダー上で最も挑戦しがいのあるサーキットではない。このコースはちょっと変わっていて、オーストラリアグランプリにのみ使用されるだけで、1年間、他のモータースポーツで使用されることはない。つまり、我々がそこに行く時は、いつもタイヤラバーが付着していないコースがあって、グリップがまず第一に全くない。そして、そのため時々セットアップ等で正しい方向を見つけるのがかなり難しくなる」
「でも、これは皆にとって同じだし、私にはヤルノと言う経験豊富なチームメイトがいるから、少し助かるだろう。オーストラリアのファンはいつもすごい熱心だから、彼らの前でレースをするのを楽しみにしている。今年の目標は、あくまでポイントを獲るために争うことであり、メルボルンで強いシーズンを始めることを望んでいる」
パスカル・バセロン
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「モータースポーツへの情熱のためにこのビジネスにいるならば、最初のレースが近づいてきた時は、興奮せずにはいられないだろう。だから、我々は皆、オーストラリアを楽しみにしている。一般的に、メルボルンは平均的なF1サーキットを代表するものではなく、非常に特定されたコースで、舗装されたコースは非常に滑らかで、ウォームアップ不足やタイヤグリップの不足を招くため、車のバランスをとるためにそれに対処しなければならない。それはメルボルンにおける事実であり、我々はそれを受け入れて対処しなければならない」
「我々は今週末に対して明るい見通しを持っている。なぜならば、冬季テストの、特に後半がうまく行き、バーレーンでのテストよりも競争力の評価が明らかに向上しているからだ。 そのため、我々は、上位に近いところで競争できると思っている。我々の目標は、ポイントを獲ってトップ6以内に入ることだ。我々の前にある事実に照らしてそれは現実的な目標だ」