13日、ヘレスでのF1合同テストが2日目を迎え、前日のトヨタに加え、ルノー、フェラーリ、ホンダ、マクラーレン、BMWザウバー、ウイリアムズ、スーパーアグリ、レッドブル、トロロッソの各チームが走行を行った。トップタイムをマークしたのは、ルノーの新ドライバー、ヘイキ・コバライネンだった。
今回のテストはR26を使っての最後の作業になると見られている。コバライネンはブリヂストンタイヤの開発、2007年型車に搭載する新ギヤボックスのテストなどを行い、114周を走りこみ、1分19秒466のタイムを記録した。僚友のジャンカルロ・フィジケラも同様のプログラムにあたり、5番手となっている。
2番手はフェラーリのルカ・バドエル。彼は新ギヤボックスとメカニカルコンポーネントの開発作業を行った。レースドライバーのフェリペ・マッサは7番手だった。
3、4番手にはクリスチャン・クリエンとジェイムス・ロシターのホンダペアが続いた。6番手はマクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサ。チームメイトのゲイリー・パフェットは11番手。ふたりはブリヂストンタイヤの開発作業を中心に行っている。BMWザウバー勢は、ニック・ハイドフェルドが8番手、セバスチャン・ベッテルが12番手。ハイドフェルドはセッティング、新コンポーネントのテスト、ブリヂストンタイヤの開発作業に取り組み、ベッテルはセッティング、空力テスト、システムチェックなどにあたった。
トヨタのヤルノ・トゥルーリとフランク・モンタニーが9、10番手。ウイリアムズからは中嶋一貴が参加。中嶋はスーパーライセンス取得を念頭に走りこみを行い、13番手のタイムをマークした。ウイリアムズのテストチームマネージャー、マイク・コンドリフは次のように語っている。
「ヘレスでのテストが再開された初日にカズキが走行を行った。先週金曜の初走行の時に比べると、かなり好ましい天候だった。彼にとっての目標は、スーパーライセンス取得に必要とされる周回数を走行することで、それを成し遂げることができた。セッション終盤には、スタート練習を行い、手順に慣れるよう努めた。彼にとって今日はとても有意義な一日で、自分のパフォーマンスにも満足できたのではないかと思う」
スーパーアグリの佐藤琢磨が14番手。彼はブリヂストンタイヤの評価とセッティング作業、エンジンプログラムに取り組んだ。
レッドブルからはミハエル・アマーミュラーが参加し、15番手。16、17番手には姉妹チーム、トロロッソのビタントニオ・リウッツィとセバスチャン・ブルデーが続いた。2002年以来初めてF1マシンのステアリングを握ったブルデーは、リウッツィから約0.7秒差のタイムをマークしている。