スーパーアグリF1チームの2006年FIAフォーミュラワン世界選手権への参戦がほぼ確実になってきた。水曜日に既存のF1チームのすべてが、そのエントリーを承認したことが確認されたからだ。
スーパーアグリが発表した声明によれば、残された作業はFIAへの申請手続きを正式に完了することだけだという。
「私たちのフォーミュラワン世界選手権への期限後エントリーについて、F1の10チームすべてから承認を得た。それをこうして発表することができて、たいへん嬉しい」と、チーム代表の鈴木亜久里は述べた。「期限後のエントリーを承認してくれたすべてのチームに感謝すると共に、スーパーアグリF1チームが彼らと協力し、みなさんの期待に応えるべく全力を尽くすことを約束する。みなさんの支援に心から感謝し、期待に背かないようにしたい」
スーパーアグリは、「手続きに不備があったため」、当初のエントリー申請が受け付けられず(11月の締切日までに4800万ドルの保証金を供託することができなかったともウワサされた)、エントリーを再申請することとなり、来季F1に参戦するには他の10チームすべての同意が必要な状況になっていた。
彼らのプロジェクトにはまだ不明確な部分が少なからずあるものの、チームは2006年開幕戦のバーレーンGPに間に合わせるべく、必死の努力を続けている。
旧アロウズ・チームの本拠であるリーフィールドに居を構えたスーパーアグリは、ポール・ストッダートとミナルディが所有していた2002年型アロウズ製シャシーのアップデートバージョンを準備していると言われる。改良されているとはいえ競争力があるとは考えにくいこのマシンで、シーズン序盤の‘フライアウェイ’レース3戦を戦った後、イモラ以降は新しいシャシーを投入することになりそうだ。
「新しいスーパーアグリF1チームの一員であることに誇りを感じている」と、マネージングディレクターのダニエル・オーデットは述べた。「私たちはバーレーンで2006年のF1グリッドに加わることを楽しみにしており、シーズンが進むにつれて競争力を高めていきたいと考えている。もちろん最初からすぐに上位を争えるとは思っていない。本当のニューカーが走り出すまで、序盤のGPはチームのトレーニングとして臨むつもりだ」