MF1レーシングでのF1テストを終えたローマン・ルシノフは、ロシア国旗を掲げるチームのために走る最初のロシア人ドライバーとなれたことを誇りに感じたと語った。
スポーツカーでレギュラー参戦してきたルシノフ。ミッドランドが支援するMF1レーシングのヘレス冬季テスト4日目に走行のチャンスを手にし、同じくルーキーであるファブリツィオ・デル・モンテとマルクス・ビンケルホックと交代でEJ15Bのセカンドカーをドライブした。3名の新人ドライバーは、F1マシンの性能水準に慣れるためのこの走行を終えると、エンジニアのドミニク・ハーロウから上々の評価をもらい、その後はレースドライバーであるクリスチャン・アルバースを手伝ってチームの最新のブリヂストン・タイヤの評価を行った。だがルシノフは、自分に何ができるのかを見せるためにもっと走行の時間が欲しかったと語った。
「ロシアとつながりをもつ初のチームでドライブする最初のロシア人になれてとても光栄だ。これはこの国にとって大きな一歩だと思うので、僕はその一役を担えたことを誇りに思う」とルシノフ。「僕にとってはとてもいい日になったが、もっとたくさん周回したかった」
「僕はこのサーキットはこれが初めてだったので、コースと車を学ぶための時間がかかったが、それでも車にすぐに慣れたし、車はすばらしかった。それにとてもいいチームで協力的だったので、この体験をとても楽しめた」
今年のEJ15Bか、あるいは来年の最初の真のミッドランド・シャシーのどちらにしろ、ドライブの機会がルシノフに再び与えられる予定は今のところない。しかし、すでに決定したリザーブドライバーのニッキー・パストレリのチーム内のポジションが危うくなるかもしれないとの噂もあり、同チームで最近テストを行ったさまざまなドライバーたちが目を光らせて進展を見守ることになりそうだ。