9日、F1合同テスト3日目が引き続きヘレス・サーキットにて行われ、13台の中でマクラーレンのテストドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサがトップタイムをマークした。
木曜日はトラブルに見舞われたマクラーレンだが、デ・ラ・ロサはこの日、MP4-20で重点的にミシュランタイヤのテストプログラムに取り組みながら77周を走行、今回のヘレステストにおけるファステストタイム1分17秒303をマークした。デ・ラ・ロサはV10エンジンでテストを行ったものとみられている。同じテストドライバーのアレクサンダー・ブルツは、1分20秒105というタイムで9番手だった。ブルツの方は、V8エンジンを搭載したMP4-20をドライブし、エンジンとセットアップの開発プログラムに努めていた。
2番手には、わずか24周の走行ながら、ウイリアムズのテストドライバー、ニコ・ロズベルグが入った。同じFW27Cをドライブしたレギュラードライバーのマーク・ウエーバーは55周を走りきったが、ロズベルグから約コンマ5秒遅れの5番手だった。
3番手には、ホンダの“コンセプトカー”で100周以上を走破したジェンソン・バトンが入った。4番手に続いたのは、午前中をトヨタTF106のセットアップ作業に費やし、午後からはブリヂストンのタイヤテストを推し進めたヤルノ・トゥルーリ。
6番手は、チームメイトのトゥルーリと同じようなプログラムに従事し、60周を走行したリカルド・ゾンタで、彼のベストタイムは、トゥルーリから約コンマ3秒離れていた。
7番手はBMWザウバーのジャック・ビルヌーブ。彼がBMWのV8エンジンを搭載したC24をドライブするのは、これが2回目。午前中はマシンにハイドロリック系のトラブルが発生し、走行を中断せざるを得なかった。しかし、チーム側がすぐにその問題を解決し、午後からはプログラムを継続している。
8番手は、MF1レーシングのクリスチャン・アルバースで、僚友のティアゴ・モンテイロを約コンマ4秒上回った。そのモンテイロは、9番手のブルツ、10番手に入ったホンダのテストドライバー、アンソニー・デイビッドソンに続き、11番手だった。
MF1勢のふたりはEJ15Bと、トヨタのV8エンジンを搭載したEJ15Bの暫定マシンのドライブを分担し、違ったセッティング作業に取り組むと同時に、ブリヂストンのタイヤテストを推し進め、V8エンジン搭載車の走行距離をのばしていた。
12番手は、フェラーリから1台きりで参加したテストドライバーのマルク・ジェネで、V8エンジンを搭載したF2004Mを駆り、エンジン開発およびブリヂストンのタイヤテストに励んだ。最下位は、レッドブルのデイビッド・クルサードだった。
ホンダ、ウイリアムズ、レッドブルの3チームはこの週のテスト日程はこれで終了となる。ホンダとウイリアムズは今週テストを再開する予定だが、レッドブルが次にコース上に姿を見せるのは、来年1月のことになりそうだ。