ロシア出身のドライバー、ローマン・ルシノフは、来月へレスで行われるMF1レーシングの冬季テストに参加することが決定した。

　24歳のルシノフは、近年、ユーロ3000シリーズやスポーツカーでレース活動をしてきており、今年、モスクワで行われたミッドランド／ジョーダンの発表会にも参加していた。彼は、23日に、シルバーストンにあるチーム本部を訪れ、ニューカラーリングをまとった暫定マシンでシート合わせを行った。12月10日に、MF1レーシングがシーズン前の準備を開始する際に、コース走行を行うことになる。
「これまでレース活動をしてきた間ずっと、この瞬間を待ちわびていたと言っても過言じゃない」とルシノフは興奮して語った。「このテストは、僕がF1へと踏み出す最初の、しかし重大な一歩になる」
　2006年シーズンのレースシートに座ることはありそうもないが、ルシノフは来季、ミッドランド、あるいは他のチームでチャンスがあれば、F1マシンを操る力があるのだということを、ぜひとも証明したいと考えている。
「現時点では、僕の目標は、F1マシンの特性を学び、F1チームが仕事を進めるやり方に慣れておくことだ。僕のF1入りには数々の要因が関わってくるけれど、今、僕にとって最も重要なのは、マシンを速く正確にドライブするように集中することだ。僕はこの能力を、これまでのキャリアでずっと発揮してきたと思っているし、今回もうまくやれるはずだと考えているよ」とルシノフは述べた。

　ルシノフが加わることになるテストには、最近レース契約を結んだクリスチャン・アルバースや、テストドライバー就任が決定しているニッキー・パストレリや、ドイツ人のマルクス・ビンケルホックも参加することがすでに決まっている。MF1が、来季ロシアのレースライセンスで参戦する決定をした直後に、ルシノフのテスト参加は発表された。
　ミッドランドのマネージングディレクター、コリン・コレスは、次のようにコメントした。「MF1レーシングは、2006年の世界選手権にロシア国籍で参戦するので、わがチームがロシア人ドライバーをテストすることは、まったく理にかなったことだ。へレスでローマンと仕事をするのを楽しみにしている」

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