クリスチャン・アルバースは、2006年、ミッドランドF1からF1に参戦することが決定した。
2005年初めからジョーダンチームの実権を握っているミッドランド・グループは、1日(火)の朝早く、まず最初のドライバーとしてアルバースと契約したことを発表した。同チームは、今季ジョーダンの名を使用し、ナレイン・カーティケヤンとティアゴ・モンテイロを走らせてきた。しかし、両ドライバーともチームには残留しない見込みで、カーティケヤンは2006年はウイリアムズのテストドライバーになるかもしれないと見られている。
マネージングディレクターのコリン・コレスは、次のように語った。「クリスチャンのことは、1999年から知っている。当時、彼はドイツF3で活躍していた。当時から、彼のモータースポーツでのキャリアを、大きな興味を持って見守ってきたのだ」
「彼は非常にコンペティティブでプロフェッショナルであり、レースに勝つ力があることを証明しているドライバーだ。ウチのチームにすばやく溶け込み、シーズンを通じてマシンの開発に貢献してくれるに違いないと確信している」
アルバースは、ミナルディから移籍してくることになる。ミナルディは2006年を前に買収され、来季はレッドブルのジュニアチームとして運営される。そのレッドブルの支援は受けていないため、アルバースは、同僚のロバート・ドーンボスと同様、シートを他チームに求めなければならなかった。アルバースはこの話が決まる前は、やはりウイリアムズへの加入もウワサされていた。
2004年にジョーダンでのテストも経験している、オランダ出身のアルバースは次のように語った。「ミッドランドチームで、僕のF1キャリアにおける次のステップを踏み出せることを、本当に嬉しく思う。今季、ミナルディで学べたことすべてに感謝しているけれど、この移籍は一歩前進だと受け止めているよ。将来に向けてはるかにチャレンジングな道だ」
「このチームについてはすでに少し知っている。2004年の12月にテストをしたことがあるからね。そしてコリンのことは、1999年から知っている。あれは、僕がドイツF3で大活躍していたシーズンだった。このチームが、パートナーのブリヂストンとトヨタと共に、新車を開発している様子には大きな感銘を受けた。テストを始めるのが待ちきれないよ」
ミッドランドは、新体制を11月15日に発表する予定となっており、アルバースは12月7日にへレスで初テストを行うことになる。
「初テストが本当に楽しみだ。そのときには、チームのクールな新しいカラーリングで走ることになるんだ。チームがグリッドで前の方へ行けるように、僕は全力を尽くすよ」とアルバースは述べた。