ハンガリーGP予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが4列目8番グリッドを獲得。佐藤琢磨も10番手と、明日の決勝レースは2人揃ってトップ10内からスタートする。
初日に続いて、サーキット上空は雲一つない快晴に恵まれた。午前中の2回目フリー走行は、気温32度、路面温度42度というコンディション。このセッションで、バトンは7番手、前日トラブルに見舞われた佐藤も9番手のタイムを出し、午後の予選と決勝レースに向けたセットアッププログラムを順調に消化した。
予選が始まる午後1時には、気温35度、路面温度は50度を超えた。9番手で予選に臨んだ佐藤は、最初の区間はハイペースながら、低速コーナーの連続する第2区間で若干のタイムロスを喫する。とは言え1分21秒787のタイムで、暫定3番手。最終的に10番手を獲得した。
前戦ドイツGPで3位表彰台を獲得したバトンは、最終グループ18番目で出走。ミスのないドライビングで、午前中の自己ベストタイムとほぼ同じ、1分21秒302を記録。4列目8番グリッドを獲得し、明日の決勝レースは2台揃ってトップ10内グリッドからスタートすることになった。ポールポジションは、今季初めてM・シューマッハ(フェラーリ)が獲得した。
ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「2人のドライバー共に大きなミスのない走りで、今日の予選の結果にはまずまず満足している。グリッドの前半分を占めたマシンは、恐らく異なるレース戦略を考えていることから、明日の結果を予想することはとても困難だ。マシンの状態だが、バランス良くまとまっており、我々のここまでの努力が、明日結果に繋がることを期待している」
中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリングディレクター
「2人のドライバーとも酷暑の中、良く走ってくれました。午前中のフリー走行では、昨日に続きセットアップを煮詰めることができました。予選では、琢磨選手は第2セクターで僅かにタイムロスしてしまいましたが、2人ともほぼ狙い通りのタイムを出せたと思います。他のチームの戦略は分かりませんが、明日は良いレースになることを期待しています」