木曜日に行われたハンガリーGPのFIAプレスカンファレンスで、議論が高まっているF1の予選について、当のF1ドライバーたちが見解を表明した。驚くことに、彼らは一様に2003年から導入された1ラップ予選を支持した。
もっとも、現在の予選方法を完璧なシステムと考えているドライバーはおらず、彼らは口々に改良案を述べた。
ジャック・ビルヌーブは次のように語った。「僕は1ラップ予選が好きだ。もっとも、積載燃料の面はいただけない。それに、1度に2台のマシンを走らせるべきだと思う。それでも1ラップでの予選なら交通渋滞はない」。
「昔の予選の方がよかったとみんな考えているけれど、当時はピットに戻って“イエローフラッグが出た”とか“渋滞していた”とか、そんなことばかりよく言っていた。それから、30分間コース上にだれもいなかったりね。それではあまりよくない。しかし、今は今で問題があり、燃料をフルに入れて予選を行うので、みんなが“あれは本当にいいラップだったのか?”とか“あれは作戦か?”と思うようなタイムアタックが多くなっている。ミスを犯せば最後尾からのスタートになるので限界までプッシュすることもできない。だから、燃料をあまり積まずに、1度に2台のマシンが1ラップのタイムアタックを行えば完璧だろう」
ルノーのジャンカルロ・フィジケラとマクラーレンのキミ・ライコネンもビルヌ―ブの意見に部分的に賛同した。
「ジャックと同じ意見だ」とフィジケラ。「1ラップ予選はいいシステムだ。しかし、燃料をあまり積まずにアタックできる方がいい。旧システムは燃料の点でよかった。他の点でもいいところがあったけれど、時々レッドフラッグやイエローフラッグが出たし、交通渋滞は頻繁だった。それでも、いいラップタイムを出すために2、3回はアタックができた。今は1回しかチャンスがないので難しくなった」
ライコネンは次のように述べた。「僕は1ラップはいいと思う。しかし、燃料をあまり積まずに行う方がいいと思う。その方が、ドライバーにとってもっと楽しいからね」
ジェンソン・バトンも1ラップ予選が好きだと述べ、アタックチャンスを2度以上にしない方がいいという考えを示した。
「僕も1ラップの方が好きだ。その方がかなりエキサイティングだ。たった1回のチャンスしかないのがいいと思う。僕たちが12周走って4回のアタックができれば、観ている側からすればエキサイティングだろう。だが、ドライバーにとっては、限られた時間内にいいラップを叩き出すのはかなりのプレッシャーだ。その点、1ラップ予選はいい。僕らもみんなのラップが見られるからとても面白いしね」