「スタート直後にラルフにヒットされたので、マシンがダメージを負ったんじゃないか、リタイアすることになるんじゃないかと、心配だった。でも、コーナーをふたつ、みっつ過ぎて、問題ないことが分かったので、プッシュし、作戦どおりレースを進め、いい結果を勝ち取ろうと思った。今日のマシンはとても好調で、ドライブしやすかったし、作戦は完璧だった。最後のピットストップまでは、2位が取れれば満足だと思っていた。そしたらチームに、ライコネンはトラブルを抱えているからプッシュしろと言われたんだ。それで必死にプッシュするあまり、ミスをしてコースアウトしてしまった。でも、キミとの差を縮めていって、1コーナーで彼がクラッシュするのが見えたんだ。デブリを拾ってしまうんじゃないかとすごく心配だったけど、ひたすら冷静にドライブし、ファイナルラップを無事走り終えてチェッカーを受けた。今日の優勝で一番重要なことは、僕らのチームが強力であると見せ付けることができたことだ。モナコを終えた後は、かなり落ち込んだけど、僕らはまた巻き返せるということを示した。今日のパフォーマンスからして、僕らは依然トップに位置していることは明らかだし、マシンも2台とも速かった。フィジはいい仕事をして6位に入った。彼は、次はもっと速いところを見せられるはずだ。僕らは本気でタイトルを狙って戦っていくポジションにあることを、今日は示せたと思う。」

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