[Michelin]簡単にはいかないモナコ対策
2005年5月21日
F1カレンダーで最も有名な開催地であるモナコは、対照的な性格を持つサーキットだ。モンテカルロの公道として毎日使われているその道は、とても狭くて、ラップスピードはシーズン中最低。2004年に勝ったヤルノ・トゥルーリ(ルノー‐ミシュラン)の平均速度は145.880km/hで、他のサーキットよりかなり低めとなっている。しかし観客にとってはコースとの距離が近いので、どこよりもスピード感がある。
ヨットがマストを並べる地中海の港の雰囲気と、輝かしい歴史の数々が、このグランプリを選手権の頂点に押し上げている。ドライバーなら誰でも勝ちたいと思うレースだ。今週末、ミシュランはF1通算81勝目を目指す。パートナーチームは開幕から連勝を続けており、今週末は昨年から続く7連勝を狙うことになる。
他のグランプリが時代とともに開催地を変えているのに対して、モナコはある意味で時代錯誤的なコースともいえるだろう。最終コーナーに名を残すアントニー・ノゲによって考案されたこのサーキットは、1929年に初めて使われ、1950年の第1回F1世界選手権にも組み込まれた。翌年カレンダーから落とされたが、55年に復活。以来、F1シーズンの欠かせない一戦となっている。
全長3.340kmのサーキットは、長年の間にもほとんど変わっていない。1973年に控えめな拡張が行われ、昨年新しいピット施設が完成したのが、大きな変化といえるくらいで、今年は世界選手権として52回目の開催になる。
ミシュランはモナコで優秀な成績をおさめており、2001年にF1復帰して以来、負けたのは1度だけ。モナコでは通算6勝しており、1勝目はジョディ・シェクター(フェラーリ)だった。彼はその年の世界タイトルを獲得し、その後、1981年ジル・ビルヌーブ(フェラーリ)、1984年アラン・プロスト(マクラーレンTAGターボ)、2002年デビッド・クルサード(マクラーレン・メルセデス)、2003年ファン‐パブロ・モントーヤ(ウイリアムズBMW)、2004年ヤルノ・トゥルーリ(ルノー)が、このF1至高のサーキットをミシュランタイヤで制した。
ピエール・デュパスキエ(ミシュラン・モータースポーツディレクター)
「高速コーナーが連続するバルセロナの次は、一転して低速コーナーばかりの狭いモナコです。モナコ・グランプリにむけて準備するのは、簡単にはいきません。特性が似ているサーキットなど、世界中どこを探してもないからです。本当に独特のコースです」
「モンテカルロ市街地コースはアスファルトが継ぎはぎだらけで、普段は一般の乗用車やトラックが走っています。多くの区間は頻繁に再舗装されていて、それがどのような影響をもたらすかは推測でしかわかりません」
「1周の平均速度がそれほど高くなく、路面の摩耗性もたいしたことはないので、モナコではかなり柔らかめのコンパウンドを使えます。しかし低速コーナーからの脱出で全開加速を繰り返しますから、リヤタイヤの状態には気をつけなくてはいけません。トラクションコントロールが適切に設定されていないと、摩耗率に大きく影響することがあります。リヤがフロントより早く摩耗しはじめると、クルマはオーバーステア傾向になり、とくに低速コーナー出口などではスロットルの開け方が難しくなります」
「とにかくモナコでは、タイヤの摩耗を管理するのが最大の問題です。しかしミシュランは伝統的にこのレースに強く、過去3年間は連覇しています。その記録を継続できるように、パートナーチームに全力で協力していくつもりです」
ウィリー・ランプ(ザウバー・ペトロナス、テクニカルディレクター)
「市街地コースであるモナコの路面特性は、一般的なサーキットとは異なるし、グリップもあまりない。平均速度も低く、速いコーナーは存在しない。そのためタイヤは柔らかめのコンパウンドが使える。摩耗を抑えるために、ダウンフォースは最大の設定になる。また、アンダーステアでもオーバーステアでもない、スムースでバランスのとれたハンドリングになるセットアップも重要だ」
「私たちは先日のポールリカール・テストで、タイヤの選択を決めた。ミシュランは仕事のやり方がプロフェッショナルで、多くの情報を提供してくれる。私たちの関係は1年目から良好だ」
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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