今週末のモナコGPで、映画「スターウォーズ」の最新作との広告タイアップを行うレッドブル・レーシング。チームリーダーのデイビッド・クルサードは、これがチームのデビューから6戦目であると同時に、最新作がシリーズ6本目であるという数字の一致が、彼の努力に何らかの褒賞をもたらしてくれることを期待している。
「モナコでは2回勝っているし、生涯最高のラップを決めてポールを取ったこともある。ただ今週末に関しては、またポイント圏内でフィニッシュできれば満足だろうね。それが不可能だと考える理由は何もないよ」
「モナコのサーキットを走り回るのはある種特別なことだ。ここで初めてグランプリカーをドライブしたとき、タイトコーナーではリアホイールがバリアに当たらない方が不思議だと思った。何とか車をねじ伏せて走り抜けるなんて、とても不可能なように見えたんだ」
「モナコを誰よりも速く走るには、いくつかのコーナーでリアタイヤのサイドウォールがバリアに触れる寸前まで攻める必要がある。それは高度な集中力を求められる“濃い”体験だ。一度でもスリップすれば、すべてが終わりになる。リラックスできる場所はどこにもない……」
一方、ルーキーのビタントニオ・リウッツィにとって、この週末は厳しいものになるかもしれない。前戦スペインGPの序盤でリタイアした彼は、1回目の予選で最初にコースに出ることになるからだ。
「モナコではF3000で2度レースをしたことがある。僕はこのコースにチャレンジするのが好きだよ。速く正確に走るか、ウォールに突っ込んで終わるかのふたつにひとつだからね。僕はそれほどストリートサーキットが好きな方ではないけど、モナコだけは特別だし、大好きなんだ。この雰囲気が素晴らしいよね」
「ここでのポイントは自分と車を信じることだ。いつもとは違ったアプローチが必要になる。何しろランオフエリアがまったくないから、少しブレーキを遅らせて車がどんな動きをするか試してみるなんてことはできない。2年前にはF3000のレースで大きなクラッシュをやらかしたけど、去年は優勝したから自信はあるし、準備もできているよ。僕らの車はトラクションに優れているんだ。それはここではとても重要なことだから、いい週末になるんじゃないかと思っている」