13日、ポール・リカールで行われていたF1合同テスト3日目、ロングコースでマクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサが、ショートコースでBARホンダの佐藤琢磨がトップタイムをマークした。
全チームが午前中に5.216kmのロングコースを用い、今週末のモナコGPではなく、6月12日に行われるカナダGPに向けたテストを行っていた。
しかし、午後1時ごろ、2番手タイムをマークしていたマクラーレンのアレクサンダー・ブルツがアクシデントに見舞われ、11、12日の2日間で使用した3.551kmのショートコースへの移動を余儀なくされた。アクシデントの原因は不明だが、幸いなことにブルツに怪我はなかった。
だが、マシンのダメージが大きかったため、ブルツはガレージでテストの進行状況を見守ることとなった。
一方でマクラーレンの僚友、デ・ラ・ロサは、実りの多い1日を過ごした。午前中はロングコースで48周、午後はショートコースで61周を走りきっている。
BARホンダもこの日、テストの進み具合に満足できたようだ。この日はジェンソン・バトンと琢磨がテストに参加、午前中は琢磨が6番手、バトンが7番手だったが、ショートコースで琢磨がトップタイムをマークした(バトンは6番手)。
バトンは改良型空力パーツの再評価を行い、琢磨は1日のほとんどをタイヤテストに費やしている。BARはモナコGPに出走できないため、ヨーロッパGPに焦点を合わせたプログラムでテストを進めている。
ルノーはフランク・モンタニーとヘイキ・コバライネンがテストに参加。午前中はモンタニーは3番手、コバライネンは5番手タイムをマークし、午後はコバライネンが4番手、モンタニーが5番手と、好調ぶりを見せていた。
トヨタはリカルド・ゾンタが午前中は4番手、午後は2番手、オリビエ・パニスは午前中は8番手だったものの、午後は3番手であった。
レッドブルとザウバーは両コースで下位に沈んだ。ザウバーのジャック・ビルヌーブが11日にフェリペ・マッサがスタートしたプログラムを完了したが、チームは午後からショートコースを使用することになり落胆していた。
Paul Ricard(5/13)
Leading times
■Track length:5.216 kilometres
1.
Pedro de la Rosa
McLaren-Mercede
1'23.817
48Laps
2.
Alex Wurz
McLaren-Mercede
1'23.836
39Laps
3.
Franck Montagny
Renault-Renault
1'23.982
60Laps
4.
Ricardo Zonta
Toyota-Toyota
1'24.002
29Laps
5.
Heikki Kovalainen
Renault-Renault
1'24.474
88Laps
6.
Takuma Sato
BAR-Honda
1'24.609
48Laps
7.
Jenson Button
BAR-Honda
1'24.640
49Laps
8.
Olivier Pani
Toyota-Toyota
1'25.134
23Laps
9.
David Coulthard
Red Bull-Cosworth
1'25.341
47Laps
10.
Christian Klien
Red Bull-Cosworth
1'25.948
73Laps
11.
Jacque Villeneuve
Sauber-Petrona
1'27.011
55Laps