ゴロワーズ・ヤマハチームのディレクター、ダビデ・ブリビオは、イタリアの天才ライダー、MotoGP世界チャンピオンのバレンティーノ・ロッシが、ヤマハで3年目となる2006年はチームに残るだろうが、その後はフォーミュラワンに移行してフェラーリで走るかもしれないと語った。
「2006年に向けての契約更新は問題ない」ブリビオはガゼッタ・デロ・スポルトに語った。「(6月5日の)ムジェロでのイタリアGPの後に、そのことについて話し合うことを決めた。契約は1年契約となり、(ロッシは)2007年からF1にいるだろう」
一方ロッシは今後について、来年はMotoGPにとどまって走ると語ったが、すでに昨シーズンにテストし上々の結果を出しているフェラーリで走る可能性に含みを持たせた。
「2006年は今のまま行くよ」とロッシ。「ヤマハにいられてハッピーだ。チームは素晴らしいしね。だから(2006年に向けての)契約合意に至るのは簡単だと思うよ。僕がフリーになる2006年より後に、もし4輪のレースのオファーがあればそのときには考える」
そしてフェラーリという特定のチームに関して尋ねられる前にロッシは続けた。「あそこには友人がいるし、すでにマシンをドライブしたこともある。でも(F1には)その他のチームもあるしね……」
「そのときになってみないとどうなるかはわからない。僕は子供の頃にレーシングカートを始めた。その後、ラッキーなことにモーターサイクルを見つけたんだ。でも車に対する情熱はいまだに持っているよ。これまでにラリーも経験したし、パワフルなWRCマシンもエンジョイしている。車への情熱は父、グラツィアーノと共に持ち続けてきているんだ」
ロッシは、今週末にル・マンで行われるフランスGPで、5回連続のMotoGPのタイトルを狙う。