ルノー・ドライバーのフェルナンド・アロンソは、堂々たるシーズンスタートを切れ、‘夢のようだ’と話す。オーストラリアで3位に入り、続くマレーシアとバーレーンで連勝を飾ったアロンソは、現在計26ポイントでドライバーズ選手権をリードする。F1で3連勝を手にするべく次に向かうのは、イモラでのサンマリノGPだ。
「チームは予想以上にいい形でシーズンをスタートできたと思う」とアロンソ。
「冬季テストの時点で僕らの競争力が分かり好成績も望めそうだと感じていたので、オーストラリアには大いに自信をもって行くことができた。だが二人のドライバーで全3レースを勝ち取って、僕自身は26ポイントを取れたなんて、夢みたいだ。これからはこのレベルを維持してトップにとどまることが新たなチャレンジとなる」
アロンソは我を忘れることなく、まだこれから16レースが待っており、まだ何も確定していないし、実際すべてはこれからだと承知している。
「今を楽しんでいる」と継ぐアロンソ。「だがチャンピオンシップについて言えば、最初の3レースばかりで楽観視すべきではない。重要になるのはシーズン最後の3〜4戦だろう。だがそうは言っても、いま得点を重ねてスタートから強力なポジションを築いていった方がいいよね」
「長い1年になるのだろうから自分としてはずっと楽しんでいきたいし、その上で自分にできる限りのハードワークを続けられればと思う」
「今のところR25は訪れたすべてのタイプのサーキットで競争力を発揮できている。サンマリノでもこの調子でいけることを期待している」
一方チームメイトのジャンカルロ・フィジケラは、フェラーリの新車F2005が‘大きな懸念’になるとし、残るシーズンのあいだフェラーリを抑え続けるのは‘タフな仕事’になると予想している。
ルノーが4戦4勝を目指すサンマリノを前にフィジケラは、フェラーリが新車の状態を整えてくるや状況は一変するかもしれないと話す。またトヨタ勢もマレーシアとバーレーンと同レベルの走りを維持してくるだろうと予想している。トヨタはヤルノ・トゥルーリが両レースで表彰台に上がり、またラルフ・シューマッハーがそれぞれ5位と4位に入っている。
フィジケラ自身とルノーにとってのライバルについて聞くと、彼は次のように答えた。「ミシュランを履く各チームを見てみるとトヨタが僕らの一番の相手になりそうだし、きっと(サンマリノGPでもまた)手強いと思う。ここまでの2つの異なるタイプのトラックで良かったのだから、イモラもくるはずだろう?」
「その他の僕らにとっての大きな懸念はフェラーリだ」
「彼らは非常にコンペティティブだと思う。すでにバーレーンでは、ミハエル(シューマッハー)がフェルナンド(アロンソ)に迫る走りをしていたからね」
「彼らがマシンの開発に時間をかけてきた分、僕らが上位にとどまるためには、これからがタフな仕事になるはずだ」