開幕2戦で、ミシュラン・ユーザーであるルノーのドライバー、ジャンカルロ・フィジケラとフェルナンド・アロンソに優勝をさらわれてしまったブリヂストン。彼らは、第3戦バーレーンGPから、再び“連勝街道”を邁進することを期待している。
ブリヂストンを履くフェラーリは、予定を前倒ししてバーレーンからF2005を実戦投入する決定を下しており、優勝のチャンスが高まる可能性がある。また、ブリヂストンの菅沼寿夫テクニカルマネージャーは、ブリヂストンが開発を推し進めることによって、フェラーリだけでなく、他のブリヂストンユーザーであるジョーダンやミナルディのパフォーマンスを向上させることを期待している。
「我々は先週の間、ムジェロではF2005で、フィオラノではF2004Mで、フェラーリとともに懸命にテスト作業に打ち込んだ。今週末こそはコンペティティブであることを願っているよ」と菅沼TM。
「フェラーリのF2005で闘うという決断は勇気あるものだ。結果として、フェラーリと、ジョーダン・グランプリ、ミナルディF1の両チームに役立つようなタイヤ開発プログラムを加速することが可能となった。同時に、自分たちの最新スペックのタイヤとフェラーリの新車というコンビネーションが、よい結果をもたらすことを楽しみにしている」
「しかしながら、まだF2005のデビュー1戦目だ。我々は間違いなく、シーズン中にレースが進むにつれ、新しいパッケージからさらなるポテンシャルを引き出していくことだろう。その時こそ、我々全員にエキサイティングな時が訪れることになる」
「バーレーンGPでは非常に面白い週末が展開されるだろうね。2004年に一度レースを行っただけなので、昨年のデータと、各チームが最新のシミュレーションで得た数字に頼ることになるだろう。バーレーンは、タイトコーナーの多い第1セクターの後に、いくつかの高速ターンが続くといったコンビネーションで形成されたサーキットだ。つまりは、マシンおよびタイヤに優れた安定性が求められる」
「またバーレーンは、気候の点においても、我々に独特のチャレンジを挑んでくる。おそらくコース上に舞う砂のレベルは、さまざまに変化するだろう。さらに、昨年のレースでは、週末が始まった頃は路面温度が50度に達したが、レース当日には雨が降り、30度にまで下がっている」