ウイリアムズBMWチームは、1月の第1週にバーレーン・インターナショナル・サーキットにて新車のお披露目を行うが、その24時間前に“目玉の記者発表会”を予定している。
この発表は1月6日にセントラルロンドンにて行われ、記者会見と写真撮影があとに続く。いまだ発表のないセカンドドライバーが明かされるとなれば、誰がマーク・ウエーバーの新チームメイトになるのかが当然今回の目玉になるはずだ。その翌日には、チーム一同は2005年向け新車発表の第一陣としてペルシャ湾を訪れることになる。
ウエーバーの僚友には、ニック・ハイドフェルドとアントニオ・ピッツォニアが有力視されており、ビタントニオ・リウッツィはシート争いに一歩出遅れたようだとささやかれる。リウッツィはもっぱらスポンサーであるレッドブルの新チームで走り、この冬のウイリアムズのテストにはまだ呼ばれていないが、ハイドフェルドとピッツォニアの二人はすでにスペインで試走を済ませた。
来年のセカンドシートで最も下馬評が高いのはピッツォニアだが、ハイドフェルドはFW26に易々と適応して周囲を驚かせたことからウエーバーのパートナーにという声もある。また、ウエーバーはジャガーでピッツォニアと組んで以来あまりいいとはいえない関係にある一方で、摩擦をおこしにくい性格のハイドフェルドは、どこのチームに籍を置いても、平穏に自分の仕事とも、同僚となった相手とも上手く付き合ってきた。
ドイツの報道は依然としてハイドフェルドが優勢であり、ジョーダンでの苦難の一年の後のF1残留は間違いない、この契約でBMWも満足だろうと書き続けている。一方、ピッツォニアはウイリアムズの燃料サプライヤーであるペトロブラスの支援を持っているため、ぜひこれがウエーバーの相棒の枠に生き残るためのコネになればと願っている。しかし、ウイリアムズのコメントは相変わらずテストで一番の走りをした者にシートを渡すと言うのみだ。
だが、ピッツォニアはこのバトルから多少目をそらすようなことがあっても許されそうな状況にある。今週火曜日、ガールフレンドで幅跳び選手のマーレン・マッジとの間に、初めての子供となる娘が誕生したからだ。