ドイツのメディアは、ニック・ハイドフェルドこそマーク・ウエーバーのチームメイトに相応しく、チーム代表のフランク・ウイリアムズに選ばれるはずだと確信しているようだ。しかしBMWウイリアムズF1チームは、依然最終決定は下していないと主張している。
タブロイド紙ディー・ビルトによると、ハイドフェルドが近頃行われた2度の合同テストにおいて周囲に好印象を与えたことで、ウイリアムズのテストドライバー、アントニオ・ピッツォニアを退けてウイリアムズ入りが認められるのではないかと言う。当初はピッツォニアがウエーバーのパートナーとなり、2003年のジャガー時代のような衝突が再燃するのではないかと思われていた。しかしウイリアムズは、まだ両者の長所と弱点を見極めているようで、ラインナップの発表が遅れている。
同紙が報じたところによると、ハイドフェルドは、契約延長のオプションつきの1年契約にサインしたという。金銭面では、300万ユーロ+出来高払いで合意しているという。とはいえ、ドライバー側からもチーム側からも正式発表は出されておらず、その契約がレギュラードライバーとしてなのかテストドライバーとしてなのか、はっきりしていない。ただ単に、ハイドフェルドを来年1年だけはキープし、2006年には他チームへの移籍を可能とするというものであるのかも不明だ。
ウイリアムズは、他チームに先駆け、1月7日にバーレーンで発表会を行い、新車のカラーリングを公開することになっているが、それまでには二人目のドライバーを発表すると思われる。ハイドフェルドはピッツォニアよりもレース経験はかなり豊富だ。さらに多くの人々は、ピッツォニアよりもハイドフェルドの方がのんびりした性格だと見ている。ウエーバーは、ジャガー時代のピッツォニアの態度をバカにする発言をしている。