ジョーダンチームは、いまだ2005年の参戦が不確実だが、来シーズンを見据えて車の開発作業を進めている。
来シーズンまではまだ4カ月あるが、ジョーダンのウェブサイトでは、2005年の規定に基づいた空力パッケージのテストのために、来月早々にもトラックに復帰すると発表されている。12月初旬のスペインでのテストに向けて、テクニカルスタッフは現在今年のモデルを利用した暫定バージョンの準備に追われている。
先週のチームミーティングで、来シーズンのテスト回数を大幅に減らすコスト削減案に賛同したジョーダンを含む各チームは新車用のさまざまなシステムとアイデアを試すため、このオフシーズンに可能な限り多くのテストを行おうとしている。
ジョーダンのテストを行うドライバーの名はまだ発表されていないが、チームリーダーのニック・ハイドフェルドはここ2、3週間のうちにウイリアムズBMWでテストを行うことになっており、彼がジョーダンのテストを担当することは疑問視されている。2004年にジョルジォ・パンターノに代わってドライバーの座に就いたティモ・グロック、そして今年トヨタのテストドライバーを務めたライアン・ブリスコーの2人が最有力候補となっている。ブリスコーに関しては、ジョーダンがトヨタエンジンの獲得を画策する関係で彼とドライバー契約を結ぶのではないかという話もある。またその他に、マレーシアのF3ドライバーであるファイルズ・ファウジーの名も候補としてウワサされている。
エディー・ジョーダンとコマーシャル・ディレクターのイアン・フィリップスは、2005年の参戦について楽観視しているが、チームの将来の姿に関してはいまださまざまな憶測が飛び交っている。アーデンF3000チームの代表クリスチャン・ホーナーがジョーダンチームを買収するというウワサは前々からあり、チームが2005年も存続するために両者が合併することもあり得るとも言われている。チームの代表者が誰になるにせよ、11月15日までにはFIAに対してエントリーを申し入れなければならない。