今年のコンストラクターズ選手権で3位に入ったルノーF1の代表、パトリック・フォーレは、チームが今シーズン限りでF1から撤退するのではという噂を否定した。
カルロス・ゴーンが先日、GPで優勝を重ねてタイトルを獲るということができないのなら、F1におけるチームへの将来的援助は保証できないと語ったが、これを受けてフォールはファンは何も心配する必要はないと述べた。
「先日カルロスに会った。彼が僕に伝えたかったことは明らかだ。つまり、“続けろ”ということだ。ルノーは長期に渡ってF1に関わっていく」
「私たちは以前から、開かれたコミュニケーションを実践し、そのことを誇りに思ってきた。あらゆることを開け広げにしてきたし、口封じを命じたこともない。関係者には自分の思うことを語ってもらう方がいいと考えている。それが、かえって噂の立ちやすい状況を招いてきたようだ。しかし、私は噂が流れることについてはなんとも思っていないし、チームもなんとも思っていない。噂が流れても仕事の質が落ちることは全くないからね。それに、噂が流れても、結局、間違った情報だったということがしょっちゅうあるしね」
フォールはまた、チームボスのフラビオ・ブリアトーレが契約期間の終了とともにチームを離れるのではという憶測についても否定した。
「フラビオとはこれからも関係が続いていく。フラビオはこれまで、私たちが設定したターゲットを確実にこなしてきた。2005年も彼が続けるというのなら、彼にはもちろん続けてもらうよ。来年1年と言わず、2006年まで一緒に続けられれば嬉しいね」
ルノーは来シーズン、フェルナンド・アロンソとジャンカルロ・フィジケラのラインナップを擁し、新レギュレーション用のマシンで開幕から上位に食い込めることを期待している。一方、チームから離れたヤルノ・トゥルーリの代わりに終盤3戦ステアリングを握ったジャック・ビルヌーブは来季、フィジケラと入れ代わる形でザウバーに加入する。