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モントーヤ、最終戦で今季初勝利!

2004年10月25日

 2004年のF1最終戦、ブラジルGPは71周の決勝レースが行われ、ウイリアムズBMWのファン−パブロ・モントーヤがマクラーレンのキミ・ライコネンを僅差で下して今季初優勝を飾った。
 決勝当日のサンパウロ上空の天候は朝から曇り。雨の予報が出ていた決勝日の天気だが、午後2時のフォーメイションラップ開始30分前あたりから時にポツ、ポツと大粒の雨が落ちて来ている。気温25度、路面温度32度、湿度67%というコンディション。気圧は924.4HPと低い。13時28分、FIAのメッセージボードは「気象変化」を告げる。ウエットタイヤへの変更が許可された。
 13時33分、スタンド、そしてマシンを待つグリッドに傘の花が開き、用意のある者はレインウェアを着込む。スタート15分前にピットレーンがオープンし、ほとんどのマシンがスタンダード・ウエットタイヤを履いてグリッドに向かう。ただしFIAのメッセージボードは「ウエット・トラック」を告げてはいない。サーキットにはウエットレースの雰囲気が漂い、スタート6分前には、オープニングラップで仮にセーフティカーが出動する場合はターン13で待機する……とのメッセージが出された。路面温度は26度に落ちている。
 現地時間14時ジャストにフォーメイションラップがスタートする。ミナルディのジャンマリア・ブルーニはピットスタートを選択。マクラーレンのデイビッド・クルサード、そしてルノー勢のジャック・ビルヌーブ、フェルナンド・アロンソの3人がドライタイヤを選択した。ミナルディのゾイト・バウムガルトナーがピットインする。
 スタート直後の1コーナーはポールシッターのルーベンス・バリチェロが死守するが、1周目はライコネンが抜群に速く、4コーナーでバリチェロを抜いて首位に躍り出た。オープニングラップではライコネンがバリチェロを0.5秒リードする。路面はまだまだ濡れているようで、2周目にはザウバーのジャンカルロ・フィジケラ、フェラーリのミハエル・シューマッハーがスピン!
 ブリヂストンタイヤが温まってきた3周目、バリチェロが一気にペースアップを果たし1コーナーでライコネンをパス! そのころ、スタート直前から白煙を上げていたBARホンダのジェンソン・バトンがエンジンから煙を吐きストップ、リタイアとなった。3番手にモントーヤ、4番手にフェリペ・マッサが続き、6番手スタートの佐藤琢磨が5番手で前を追う。
 4周目を過ぎるころ、ラルフ・シューマッハーがピットインし、タイヤをドライに交換する。それもそのはず、路面が乾いてきており、ドライでスタートしたアロンソが最速タイムをマークしているのだ。ラルフに続き、モントーヤ、佐藤琢磨、ミハエル・シューマッハーらが同時にピットインし、ドライタイヤに交換した。
 バリチェロが6周目に、マッサが7周目にピットインすると、アロンソが最速ラップで首位に浮上する。10周目には、首位アロンソはモントーヤを8.6秒リードし、ライコネン、ラルフ・シューマッハー、佐藤琢磨、バリチェロ、ビルヌーブ、クルサード、ミハエル・シューマッハー、マッサのトップ10となった。地元での勝利を狙うバリチェロは琢磨に離されるばかりだ。


 ドライタイヤでスタートした首位アロンソは18周目にピットイン。モントーヤが首位に浮上し、ライコネン、ラルフ、佐藤琢磨、バリチェロと続く展開となる。バリチェロは20周あたりからペースを上げ、前の佐藤琢磨に迫ってきた。
 最終戦となり、今季でのF1撤退が決まっているジャガー・レーシングにはとんでもない幕引きが待っていた。23周目の1コーナーで、エースのマーク・ウエーバーとクリスチャン・クリエンがなんと同士討ち、ウエーバーがリタイアに追い込まれたのだ。不幸中の幸いか、クリエンはピットに戻り、マシンを修復。レースに復帰することができた。
 26周目あたりから始まった2回目のピットインでも、上位陣の順位は変わらない。ただし、2回目以降もバリチェロを抑え続けた琢磨は32周目、単独で1コーナーをコースオフし、バリチェロに抜かれてしまった。6番手にドロップした佐藤琢磨の背後にはミハエル・シューマッハーが詰めてくる。
 50周目、首位モントーヤが3回目のピットインを行う。琢磨の後ろにいたミハエル・シューマッハーも同じ周にピットへ向かう。佐藤琢磨は54周目までピットインを引っ張り、ラルフ・シューマッハーを逆転することに成功。アロンソ、佐藤琢磨、ラルフ、ミハエルの一団が4位争いを形成することとなる。
 2番手のライコネンも3回目のピットインを引っ張り、55周目に3回目のピットイン。ハイペースで飛ばしたライコネンはモントーヤとの差を1.4秒まで縮めることに成功。さらに二人の差は58周目に1.1秒、59周目には0.5秒差まで縮まる。4位争いを繰り広げるアロンソから7位ミハエル・シューマッハーまでは1.7秒と、こちらも僅差だ。
 佐藤琢磨は前のアロンソに近付くも、なかなか抜くまでには至らない。さらに後方からシューマッハー兄弟が迫る。69周目の4コーナーでは、ミスがあったかラルフに抜かれ、6番手にドロップしてしまった。
 来季のチームメイトとなるモントーヤとライコネンの首位争いは、結局モントーヤが1秒近くの差をコントロールし、そのままチェッカー! モントーヤ、そしてウイリアムズBMWにとっては今季初優勝となった。モントーヤは通算4勝目である。
 2位ライコネン、3位バリチェロは母国での初表彰台となった。4位アロンソ、5位ラルフ・シューマッハー、6位佐藤琢磨、7位ミハエル・シューマッハー、8位マッサで、ここまでがポイント獲得。琢磨が入賞したことで、BARホンダはコンストラクターズ・ランキング2位を確定させた。




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