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パニスのキャリア、早めに終焉

2004年10月2日

 日本GPとブラジルGPの間に思いもかけないアクシデントでも起こらない限り、オリビエ・パニスの長かったF1キャリアでのレース数は158で終了する。トヨタがブラジルGPにヤルノ・トゥルーリとリカルド・ゾンタのラインナップで臨むことにパニスは同意した。

 新たに契約を交わしたトゥルーリに対し、2005年のフル参戦に向けてレース機会を与えるために、トヨタは、パニス、ゾンタの両ドライバーと別の契約を交わし、それによって両ドライバーは、今シーズン最後の2つのラウンド、日本とブラジルの1戦ずつを辞退することとなった。ゾンタはブラジル人であるため、パニスはインテルラゴスでのGPから身を引くことに同意した。それにより最終ラウンドを待たずして、来週末の鈴鹿がパニスのキャリア最後のレースとなる
「チームにとって、できるだけ早くヤルノと仕事を始めることが重要であるということは理解している」来年、チームでリザーブドライバーの役目を負うことが確定しているパニスはそう語る。「トヨタは僕に、その過程を実現するための協力を求め、そしてリカルドに母国ブラジルでレースする可能性を残したいと理解を求めてきた。これまでの2年以上に渡ってトヨタとともに達成した業績を考慮して、僕はその機会を進んでチームメイトに与えることにしたんだ。だから日本GPが僕にとっての最後のF1でのレースとなるだろうね。でも僕は次の2年、やることになっている仕事も楽しみにしているんだ」
 パニスのF1のキャリアは長いが、わずか1勝を達成したのみ。それは1996年のモナコGPでリジェにいたときに獲得したもので、周囲をあっといわせた勝利だった。彼は1993年にF3000で活躍すると、リジェからF1デビューを果たした。その後、プロストチームに移り、2003年にトヨタと契約する前にはBARでも走っていた。また強力なドライバーを擁したマクラーレンのテストドライバーを務めていたこともあった。だがインテルラゴスでのGPの機会を失ったことにより、彼はブラジルでのレースを自身のキャリアのエンドマークとすることはできなくなってしまった。




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