今週末、上海インターナショナル・サーキットで初開催される中国グランプリを、マクラーレン・メルセデスのふたりのドライバーは楽しみにしている。
キミ・ライコネンはこうコメントしている。「イタリアGPの後、マクラーレン・メルセデスチームはシルバーストンでテストを行った。中国GPのセッティングを中心に行い、有意義なテストができたよ。上海インターナショナル・サーキットは、ドライブするのがすごく楽しそうなコースだね。右コーナーと左コーナーが同じぐらいあって、大きなコーナーからヘアピンまでいろいろな種類のコーナーがうまく組み合わされている。全開にするストレートもいくつもあって、最長のものは、ラップの最後にあるターン13&14につながるストレートで、1kmもあるんだ。こういうコースだから、低速コーナーではダウンフォースとメカニカルグリップが必要だけど、ロングストレートでは最大限のスピードが必要とされる。もちろん、マクラーレン・テクノロジー・センターで、レースに先立ってシミュレーションを行い、コース特性をざっと頭に入れてある。実際にドライブするのが待ち遠しいね。デイビッドも僕も、サーキットに到着したらすぐに、エンジニアと一緒にコースを見て回るつもりだよ。ブレーキングポイント、路面の傾き加減、縁石を確認しておくためにね」
デイビッド・クルサードは、このサーキットにはオーバーテイクのチャンスが多そうだと考えている。
「資料を見ると、このコースには追い抜きポイントがたくさんあるようだ。一番可能性があるのは、ロングストレートの最後のブレーキングの部分かな。1kmにわたるストレートで前のマシンのスリップストリームに入り、並びかけて仕掛けるんだ。上海インターナショナル・サーキットはテクニカル的にセッティングが難しく、肉体的にもキツいだろうと言われている。火曜日に上海に到着した後は、時差ボケを治しつつ、街を見て回るつもりだ。中国は魅力的な国だから、あちこち見て回るのがすごく楽しみだよ」