F1世界選手権第12戦ドイツGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。
午前9時から45分間行われた公式練習3回目では、オリビエ・パニスが1分15秒882で6番手。クリスチアーノ・ダ・マッタが1分16秒457で11番手。午前10時15分から45分間行われた公式練習4回目は、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分14秒791で10番手。オリビエ・パニスが、1分14秒953の11番手で、午後に2回行われる公式予選に臨む事となった。
午後1時から行われた公式予選1回目は、それまで空を覆っていた厚い雲が切れ、太陽が射し始めた、気温25度、路面温度38度、湿度69%というドライコンディションの下で始められた。前戦イギリスGPの決勝レース成績順で12番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは1分15秒119で16番手。19番目にコースインしたオリビエ・パニスは1分13秒641で6番手につけた。その後、午後2時から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、予選1回目の計測タイムの逆順でタイムアタック。5番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分15秒454で予選15番手。15番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分14秒368で予選10番手のタイムをマークした。なお、この予選2回目で3番手タイムのJ.バトン(BAR)がエンジン交換をして予選に臨んだことから、決勝グリッドは、13番手に後退。パナソニック・トヨタ・レーシングのオリビエ・パニスは9番手グリッド、クリスチアーノ・ダ・マッタは15番手グリッドから、明日の決勝レースへと挑むこととなった。
オリビエ・パニス
「昨日の公式練習初日は、新しい空力部品を装着した改良型“TF104B”を初めて走らせ、良いバランスを見つけるために奮闘し、さらに、セットアップを見出すために、昨晩はハードワークを強いられた。しかし、そのお陰で、今日は、“TF104B”のバランスに手応えを得ることが出来、戦闘力のあるパッケージであることを実感出来た。午後の予選セッションは納得のいくものであり、今朝の公式練習で行ったロングランの成果からも、9番手グリッドからスタートする明日の決勝レースを楽しみにしている」
クリスチアーノ・ダ・マッタ
「今日の予選は、満足の行くものではなかった。今朝の公式練習では、改良型“TF104B”のセットアップの方向性は見出せたが、午後の予選では、それを活かすことが出来なかった。今朝の成果から、1分14秒中盤は狙えると思っていたが、2回の予選共に、第2ターンと第6ターンでのブレーキングが困難であった。これまで、経験しなかった問題であり、原因を解析せねばならない。“TF104B”は、空力性能の向上が図られていることは明らかであり、持てる性能を発揮出来なかったことが悔やまれる。明日の67周の決勝レースで成果を残したい」