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Q&A:ウイリー・ランプ

2004年7月15日

 ジャンカルロ・フィジケラが見事な6位入賞を果たしたイギリスGPの話題を中心に、チーム・ザウバー・ペトロナスのテクニカルディレクター、ウイリー・ランプに聞いた。

Q:ウイリー、まずシルバーストンの週末を終えた感想を聞かせてください。
ウイリー・ランプ(以下WR):このレースが私にある程度の満足感を与えてくれたことは認めざるを得ないね。週末の3日間、ほとんどすべてのことが私たちには不利な方へ働いたにもかかわらず、最終的にはなんとか3点の選手権ポイントを獲得できた。レースでリタイアしたトップドライバーは1人だけだったのにね。

Q:トラブルでエンジンを載せ換えたジャンカルロ・フィジケラは、予選に出走しないという戦術を採り、20番目のグリッドからスタートして6位に入りました。あなたの戦略が今回も見事に功を奏したわけですね!
WR:本当にうまくいったよ! ニュルブルクリンクのときと同様、私たちとジャンカルロは車にたっぷりと燃料を積み、新しいタイヤに履き換えてグリッド最後尾からスタートすることを選んだ。レースでの彼のドライブは本当に素晴らしかった。最初のピットストップの直前には、彼はコース上のどのドライバーよりも速かったんだ。彼のレースはほぼ私たちの期待したとおりに運んだ。エンジンの空気圧の低下さえなければ、おそらく彼はモントーヤより前でフィニッシュラインを通過していただろう。これだけはハッキリと言っておきたい。スピード不足は決して戦略では補えないということだ。基本となるのは速い車であり、例外はない。そして日曜日にジャンカルロはまさにそれを手にしていた。

Q:フェリペ・マッサのパフォーマンスはどのように評価していますか?
WR:フェリペにとってはフラストレーションのつのるレースだった。まず彼はスタート直後からウエーバーに引っかかっていた。彼の方がペースが速いのは明らかだったが、シルバーストンではオーバーテイクはとても難しいんだ。もうひとつのフラストレーションの原因は、言うまでもなく、予選中にあるドライバーの不注意によって予選9番手のポジションを取れず、グリッド上でウエーバーの後になってしまったことだ。フェリペはとてもいい仕事をしたが、残念ながらその努力は報われなかった。


Q:C23のパフォーマンスは明らかに改善されているように見えます。その理由はどこにあるのでしょう?
WR:イモラ以来、風洞実験から作られた新しい空力コンポーネントを絶えず投入し、着実にパフォーマンスを向上させてきた。とりわけシルバーストンに向けて準備したパーツは、ここまでに実現した中でも最大級の進歩になった。私たちはまったく新しい、きわめてスリムなリヤボディワークを開発したのだが、これによってダウンフォースだけでなく空力効率も明らかに改善された。

Q:これまであなたのチームの弱点は、シーズン中にライバルチームの開発のペースについて行けないことだと言われていました。今年はその弱点を克服できそうですか?
WR:私たちの最大のウイークポイントは、つねに空力の領域だった。最新鋭の風洞を持っていなかったために、いわばパズルの中の一番重要なパーツがないにも等しい状態だったんだ。チームの風洞が稼動して以来、私たちは継続的に新しい部品を開発できるようになったし、その部品がレーストラックでも期待されたとおりの性能を発揮するようになった。昨年まではそうはいかないことが多かったんだ。今年はすべてのトップチームの信じられないほどの開発ペースにもついて行けると、私が自信を持って言える理由もそこにある。

Q:タイヤについて聞かせてください。ブリヂストンタイヤの開発には満足されていますか?
WR:今シーズンの初めから、ブリヂストンはレース中のペースの安定性という点で長足の進歩を見せた。シルバーストンでは、それが私たちのレースパフォーマンスを可能にした重要な要素のひとつだった。ただ、1周だけを速く走る予選で十分な結果を出せないのが、私たちの大きな問題として残っている。その点では他のタイヤメーカーと提携するチームにアドバンテージがある。ブリヂストンも私たちの要求は理解してくれているから、いずれ改善が見られるものと信じている。




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