2005年についていまだ定まらないクリスチアーノ・ダ・マッタが、トヨタF1チームに対し、早々に自分の将来について決定を下してほしいと話している。
2005年にラルフ・シューマッハーが加わることをすでに発表しているトヨタ・チーム。そのチームメイトについては噂ではデイビッド・クルサードやミカ・ハッキネンの名前さえ挙がっており、現行のダ・マッタとオリビエ・パニスが今シーズン末をもって席を失う可能性が高い。
イギリスGPでテクニカルディレクターのマイク・ガスコインは、ラルフ・シューマッハーのチームメイトについて今シーズン末以前に決まることはほぼないだろうと発言したが、ダ・マッタとしては、自分が来季残留できるのかどうかを早く知りたいという。
「セカンドドライバーの発表を少しでも早くしてほしい」とロイター通信の取材に答える彼。「明日でも、今日の午後でも、できるだけ早く、早ければ早いほどいい」
「どんな結果になっても、もし残留できるのなら少しでも早く分かればうれしいし、もし残れなくても、それでもやはり早く分かった方がいい。何か他の手を打てるからね」
「他には何のオファーもきていないし、どこも行くあてはなく、何より来シーズンよそへ移ることを僕自身予定していない。ここにきてまだ2シーズン目なんだからね」
今季トヨタの両ドライバーはマシンの不調に苦み、ドライバーズ選手権ではパニスが13位でダ・マッタが15位、両者を合わせても計8ポイントにしかならない。そんなシーズンだったからこそダ・マッタは来季も残り、自らの真のポテンシャルをチームに見せたいのだと言う。
「1年目はまあよかった。それなりの車でしかるべきシーズンになった。今年は、僕らが手にしている車を考えると、他のことが判断できない状況だ。だから少なくとも僕にとっては、僕にもできるということを証明するためにぜひとも3シーズン目に挑戦したい」
「現時点では今シーズンは課題の年で、僕らのパフォーマンスは僕が思い描いていたのに比べたらかなり悪い。課題を解決するためにももう1シーズン挑戦するチャンスが欲しい」
「僕らにできることはとにかくトラックに出て、できる限りハードに攻め、できるだけ最高の仕事をし、可能な限りの開発をして、できるだけチームに貢献することだ。その上でチームから十分な働きをしたと思ってもらえればいいんだが」