ロイターの報道によれば、ドバイはF1チームを買収するべく交渉を進めているようだ。
シェイク・アームド・ビン・サイード・アル−マクトゥームの名で出された声明文によれば、チームの買収について現在交渉中であり、そのチームは中東で運営されるであろうとしている。
ロイターの報道によれば声明文は以上のようなものであった。「ドバイは、GPI(グランプリ・インベストメンツ)が、大規模な計画及び展開の後、F1チームを買収し、運営・管理を行い、本部をドバイに置くべく現在交渉中である旨、ここに喜んで発表する」
シェイクはまた、F1チームの買収をフルにサポートし、買収後そのチームはオフィシャルなドバイのチームとなるだろうと語っている。
この声明文にチーム名は明記されてはいないが、広報担当によれば、現在候補となっているチームが3チームあるという。
ジョーダンチームは噂されているチームのひとつであるが、代表エディー・ジョーダンはコメントを拒んでいる。
「この手の噂全てにジョーダンが関わっていると思われるのは心外だ」とジョーダンはロイターに語っている。「王室がたくさんのチームと話しているのは確かだと思う。現時点でコメントできることは実際に何もない」
しかしながらジョーダンと契約を交わした場合、エディー・ジョーダンは何らかの形でチームに残らなければならないだろう。
ジョーダンの他にもジャガー、ミナルディ、そしてBARがターゲットとなりうるチームだ。中でもブリティッシュ・アメリカン・タバコがチームオーナーとなっているBARは、タバコ広告が全面禁止になれば売却を決断するかもしれない。
王室のF1への投資をアドバイスしているベルグラビア・グループ社の広報がロイターに語ったところによれば、彼らはこれまでに多くのチームの査定を行い、シーズンが終わる前には契約を希望するチームにアプローチを開始することになるだろうと語っている。
そのチームはその後、2005年用に新たな名称が与えられ、新しいイメージで再出発になる。ベースとなる場所はヨーロッパのままとなるが、本部はドバイに設置されることになるだろう。
この取引が成功裏に終われば、新たにチームを設営するよりもはるかに安価な方法となる。新たに参加する場合には保証金5000万ドルなどの費用が発生するからだ。