[TOYOTA]パニスは不運の週末 完走ならず
2004年7月12日
F1世界選手権第11戦イギリスGPの決勝レースが7月11日(日)イギリスのシルバーストーン・サーキットで行われた。
決勝日を迎えたシルバーストーン・サーキットは、朝から、時折、冷たい風と共に雨雲が訪れ、時折、雲の合間の青空から、強い日差しも現れるという、変わりやすい天候。決勝レースの始まる昼前には、晴れ間から太陽が覗いてきたが、各チーム共、天気の急変を気にしながら決勝レースを迎えた。午後1時に、気温17度、路面温度30度、湿度67%というコンディションの下、60周にわたるレースがスタート。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、クリスチアーノ・ダ・マッタが12番手グリッドから、オリビエ・パニスは、昨日のペナルティで19番手グリッドに後退したが、ミナルディの2台がエンジン交換をしたことにより、17番手グリッドからスタートした。しかし、オリビエ・パニスは、16周目の給油ピットイン直後に、不運にも消火器が噴出。ストップを余儀なくされてしまった。その後は、クリスチアーノ・ダ・マッタが孤軍奮闘。しかし、上位への進出は叶わず、13位でフィニッシュ。次戦ドイツGPでの進化改良型“トヨタTF104B”の登場へと期待を繋いだ。
優勝は、M.シューマッハ(フェラーリ)であった。
クリスチアーノ・ダ・マッタ
「レースは、精一杯頑張ったが、13位という結果には満足していない。私の直前にセーフティカーが入ることになり、10秒近くをロスし、さらに、我々は2回の給油戦略だったが、3回の給油戦略を取ったチームには、このセーフティカーの導入が有利に働いてしまった。その結果、1周遅れとなってしまった。次戦から投入されるTF104Bでは、今シーズン数多く経験してきた、ブルーフラッグによる追い越し指示を出されなくても済むことを望む」
オリビエ・パニス
「17番手グリッドからのスタートは、決して容易いことではないと覚悟はしていたが、まさか、最初のピットストップ後に消火器が噴出して、早々にリタイアするとは思ってもいなかった。消火スプレーは、ステアリングやヘルメットのバイザーなど、いたるところに噴射され、もはや走行は不可能だった。苦渋に満ちた週末に終わってしまったが、今から、2週間後にTF104BでドイツGPを戦うことを楽しみにしている」
高橋敬三 技術コーディネーション担当ディレクター
「クリスチアーノ・ダ・マッタは、序盤戦で周回遅れに行く手を阻まれタイムロスをしたのも敗因だった。次戦には、進化改良型のTF104Bを投入の予定なので、大幅な巻き返しを目指す」
冨田 務 TMG会長兼チーム代表
「オリビエ・パニスは、金曜日の公式練習後に決定したミシュランのソフトコンパウンドタイヤを選択して、上位進出へと挑む予定だった。しかし、その戦果も得られぬうちに、消火器が噴出して戦列を去ってしまった。ひとりで奮闘することになってしまったクリスチアーノ・ダ・マッタは、頑張ってくれていたが、セーフティカーの導入にも影響されて、1周遅れとなってしまった。しかし、我々は、TF104Bで戦う次戦ドイツグランプリを見据えている。TF104Bにとっては初戦となるが、最近の問題を解決し、着実な進歩を刻めるものと確信している」
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |