F1世界選手権第9戦アメリカGPの公式練習がアメリカ・インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開始された。
公式練習の1回目は気温28度、路面温度45度、湿度59%と、快晴、そして容赦なく強烈な太陽が照りつける蒸し暑さの中、午前11時から1時間にわたって行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングは、サード・ドライバーのリカルド・ゾンタを加えた3台体制でデータ蓄積とセットアップを開始。
25周を走り込んだリカルド・ゾンタが1分12秒366の5番手でチームをリード。オリビエ・パニスは1分12秒631で9番手、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分13秒555で16番手。2時間のインターバルの後、午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、気温29度、路面温度48度、湿度54%と、さらに暑さが増す中、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分11秒893の7番手、オリビエ・パニスは1分11秒994で8番手、リカルド・ゾンタが1分12秒019の9番手で続いた。3台共に順調に周回を重ね、明日の予選、日曜日の決勝へ向け、体制を整えた。
マイク・ガスコイン テクニカルディレクター
「ノートラブルで充実した初日であり、手応えも得られた。いつものように、今日は、ミシュランタイヤがインディアナポリスのために持ち込んだタイヤの評価に時間を費やした。3人のドライバーは、公式練習1回目では、目だったタイムは記録しなかったが、我々は、何も深刻な問題は無かった。さらに、タイヤの選択において、いくつかの興味深いデータも得ることが出来た。総合的に見ても、競争力はあり、今日、トップ10に3台が入ったことは、週末への素晴らしいスタートとなった」
高橋敬三 技術コーディネーション担当ディレクター
「高速と低速のセットアップバランスが難しいインディアナポリスで、3ドライバー共に、安定してタイムアップをはかることが出来た。また、タイヤや空力に関するデータも充分に蓄積することが出来た。明日は、一時雨の降る可能性もあるが、すべてのコンディションに対応すべく、万全の準備を進める」