ルノー勢が全戦ポイント獲得を続ける
2004年5月12日
バルセロナのカタルニア・サーキットで開催されたスペイン・グランプリ決勝は、世界王者ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が圧勝し、ナイジェル・マンセルが持つ開幕5連勝の記録に並んだ。序盤は必ずしもシューマッハの意図した展開ではなかった。ヤルノ・トゥルーリ(マイルドセブン・ルノーF1チーム)が4番手グリッドから素晴らしいスタートを決め、第1スティントを支配した。しかしポールポジションからスタートしたシューマッハは、最初のピットストップでトゥルーリをかわし、あとはそのまま逃げきった。
フェラーリは2人のドライバーで作戦を分けた。シューマッハは3回ピット作戦、チームメイトのルーベンス・バリチェロは2回ピット作戦を選んだが、どちらも成功したといえる。バリチェロは5位スタートだったが、他車がピットインするたびに順位を上げ、最後のストップで2位に上がるとそのままチェッカーを受けた。
トゥルーリはレース終盤になって、地元出身でチームメイトのフェルナンド・アロンソから追い上げられた。しかしそれまで充分なマージンがあったおかげで、今季初表彰台を獲得できた。チームの2台とも開幕から全戦ポイント獲得を続けているのは、ルノーとフェラーリだけだ。トゥルーリは次のように話した。
「まずこの表彰台は、メカニック、エンジニア、チームの全員といっしょに祝いたい。スタートはたしかに夢のようによかった。ただ、ミハエルを抑えていても、むこうが速いのはわかっていたよ」
佐藤琢磨(ラッキーストライクB・A・Rホンダ)はF1キャリア自己ベストの3位グリッドからスタートし、序盤はその順位を守ったが、最終的には5位だった。このレース結果も自己ベストタイにあたる。チームメイトのジェンソン・バトンは、予選失敗で14位に沈んだグリッドからよく追い上げた。4戦連続表彰台はならなかったが、力走して8位に入り、開幕からの連続ポイント獲得は続けた。
佐藤以下のミシュランドライバーでは、6位ラルフ・シューマッハ(BMWウイリアムズF1チーム)が最上位で、バトンをはさんで、10位デビッド・クルサード(ウェスト・マクラーレン・メルセデス)、11位キミ・ライコネン(ウェスト・マクラーレン・メルセデス)、12位マーク・ウェバー(ジャガー・レーシング)、13位クリスチアーノ・ダ・マッタ(パナソニック・トヨタ・レーシング)と続いた。
その他のミシュラン勢は66周のレースを走りきれなかった。ファン‐パブロ・モントーヤ(BMWウイリアムズF1チーム)はトップ6を走っていたが、技術的トラブルからペースを落とし、最後はリタイヤに追いこまれた。クリスチャン・クリエン(ジャガー・レーシング)とオリビエ・パニス(パナソニック・トヨタ・レーシング)もリタイヤ組になった。パニスは、通常のピットストップのさいにピットレーン速度違反からドライブスルーペナルティを受けており、リタイヤする前から後方に沈んでいた。
ピエール・デュパスキエ(ミシュラン・モータースポーツディレクター)
「今日は最大のライバルの強さを見せつけられました。しかし、技術的にはいくつも収穫があった週末でした。ルノーとB・A・Rホンダは力強いレースペースでしたし、私たちが持ちこんだドライタイヤの選択肢はコンディションによく適合していました。とても安定していましたし、シーズン中最もタイヤに厳しいサーキットであるにもかかわらず、摩耗率はまったく正常でした。さて、次はモナコです。ミシュランとしては3連勝を目指しています」
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |