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FIA会長が2023年F1サウジアラビアでアロンソへのペナルティ撤回を指示か。レース結果への介入の疑いで調査が開始
2024年3月5日
モハメド・ビン・スライエムFIA会長が、2023年F1サウジアラビアGPのリザルト変更に関与した疑いでFIAから調査されていると報じられた。昨年のサウジアラビアで、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のピットストップ時のペナルティ消化に関して規則違反があったとしてペナルティが科され、アロンソが3位から降格されたものの、再審議の結果、ペナルティが取り消された。
アロンソは、スターティンググリッドでの停止位置が正しくなかったとして5秒のタイムペナルティを科された。そのペナルティをピットストップ時に消化した際に、5秒がたつ前にリヤジャッキがマシンに接していたため、適切にペナルティが消化されなかったと判断された。それによって10秒のタイムペナルティを受けてアロンソが4位に降格されたことを受け、アストンマーティンは再審議を請求。スチュワードは、タイムペナルティ実行中にジャッキがマシンに接している場合は“作業中”とみなすという認識は誤っていたとして、ペナルティを取り消すことを決定した。
その後、レギュレーションには、ペナルティ消化中のジャッキのマシンへの接触は許されない行為であると明確に記された。
この件について、実はビン・スライエムFIA会長が介入し、アロンソへの10秒ペナルティを取り消させたという疑いが持ち上がっている。
『BBC』は、ある内部告発者がFIAに対して告発し、FIAのコンプライアンス担当役員がFIA倫理委員会に報告したと報じた。
内部告発者の主張では、ビン・スライエムFIA会長がFIA中東・北アフリカ地域スポーツ担当副会長シェイク・アブドラ・ビン・ハマド・ビン・イサ・アル・ハリファに電話をかけて、アロンソへの10秒ペナルティを取り消すべきだと伝えたという。コンプライアンス担当役員パオロ・バザーリ氏の報告書によると、内部告発者は、ビン・スライエムはアロンソにペナルティを科す決定を取り消すようスチュワードに要求したと述べているという。
倫理委員会が報告書を作成するには4〜6週間かかる見通しだ。FIAはこの件についてコメントを発表していない。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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