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F1改革──合意事項の要点

2004年5月6日

 英国のデイリーテレグラフ紙はこの改革を揶揄して「マックスの持病」と称したが、どうやら彼の主張は実現しつつあるように見える。モナコで開かれたF1チームボスたちとの会合を終えたFIA会長マックス・モズレーは、F1の将来に関する彼のビジョンの大部分について合意を得ることに成功したからだ。
 提案された変更の概要は、以下のとおり。

2006年からの新エンジン規定
各エンジンメーカーは、コストを現在の50%減とするためのプロポーザルを提出する。将来のエンジン規定に関するこの会議での討論は、現行の3リッターV10エンジンのライフをさらに延ばす(最終的には6レースまで連続使用)方法と、最長2レースのライフを持つ新しい2.4リッターV8エンジン規定の実施とでは、どちらが経済的かという点に絞られた。いずれにしても1基のエンジンを複数のレースにわたって使用するという原則は全員に支持され、パワーを下げる必要性についても同様に支持された。

ECUの標準化
技術的な詳細については議論の余地があるものの、コスト削減策のパッケージの一部として、車両のすべての電子装置を管理する標準ECUが2008年以前に導入されるかもしれない。エレクトロニクスがFIAの管理下におかれるため、トラクションコントロールなどの装置はすべて廃止されることになる。いわゆる“ドライバーエイド”の追放に関しては、満場一致の承認を得た。

ギヤボックス
純粋なマニュアルギヤボックスよりも現在の最新鋭のギヤボックスを維持する方がよいかどうかについて議論された。F1がシフトミスの可能性のある旧式な“Hパターン”に戻ることはあり得ないという指摘がなされた。

トランスミッション、ブレーキ、ステアリング
モズレーの提案に対する反対意見は、エレクトロニクスを完全にFIAの管理下に置くとしても、電子制御デフは維持した方が経済的かもしれないということだけにとどまった。その他の点では、最もコストのかからない方法を選択するというブレーキとステアリングに関する提案が全員に支持された。


ブレーキ
ブレーキディスク、パッド、キャリパーの標準化について、完全な合意が得られた。

最低重量
車両の最低重量を減らすことで全員が一致した。電子制御システムやその他のテクノロジーが廃止されるため、重量軽減の幅は当初考えられていたよりも大きくなる可能性がある。全体的な車両重量の軽減は、アクシデントの際の運動エネルギーを減らす効果もあるだろう。

空力
空力的なダウンフォースを大幅に減らし、ドラッグを増やすことで合意した。この点は最低重量の軽減と併せて議論される。

スペアカー
現在のような形でのスペアカーは廃止することで合意した。現在のF3000の規則と同様に、各チームはスペアモノコックを用意することが許されるが、ピット内に“3台目”の車を置くことはできない。また、レースカーは翌朝までパルクフェルメに保管され、リビルドはできないがセットアップの調整は認められる。

タイヤ
現在の契約をどう解消するかという問題はあるものの、タイヤのワンメイク化の必要性については全員の一致を見た。チーム側はタイヤがワンメイクになった方がテストが減ってコストがかからず、また誰もが同じタイヤを使えるという点でより公平であるとの認識を示した。また、ワンメイクであればグリップレベルとコーナリング速度の管理も可能であるという点でも合意した。ワンメイク化された場合には、現在よりも後輪を太く、前輪を細くして、スリックを復活させる可能性があるとの提案がなされた。




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