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Q&A:ボブ・ベル(ルノー テクニカルディレクター)

2004年4月7日

 開幕3連続の遠征戦をこなし今シーズンの第1パートを終えたF1GP。開幕前テストでは混沌としていたチームの力関係が、はっきりとしてくるのはいよいよこれからだ。

 ルノーF1チームは現在コンストラクターズ選手権2位で、3戦を終えて上位にいるのはフェラーリだけという好調なシーズンスタートを切った。とはいえ、いずれも予選結果は上々とはいかず、日曜のリザルトも期待通りとはなっていない。サンマリノGPまで3週間足らずという今、テクニカルディレクターのボブ・ベルにここまでのシーズンを振り返ってもらった。

Q:今季3レースを終えて、シーズン序盤のチーム内の空気はいかがですか?

ボブ・ベル(以下BB):現在のルノーの雰囲気はとてもいいし、自分たちのいる状況にも納得している。だが、現状に満足しているわけではない。フェラーリとは力量の差が歴然としてあり、ウイリアムズとBARとの闘いはレースのたびに激しくなる。もちろん我々が目指すべきはフェラーリとの差を縮めることだ。いま置かれている状況に納得はしているが、目標達成のためにどれだけの前進が必要かは皆心得ている。

Q:R24の性能は今のところ予想どおりに発揮されていますか?

BB:この車にはかなり高レベルの性能があることが分かった、というのが現在の状況だ。純粋に技術的な意味でここからの課題は、どうしたらその高レベルの性能を一貫して発揮できるのか、もしくは、どうしたらドライバーたちがその性能を一貫して引き出せるのかということ。基本的に、ヤルノ(トゥルーリ)とフェルナンド(アロンソ)が常に最大限の性能を引き出せるよう車は扱いやすいように作る必要があり、その実現のために我々は山ほどの計画を立てている。こうした点においては、これまでのリザルトも十分励まされる結果だと言える。


Q:シーズン序盤で見られた弱点のひとつが予選であったと言ってもいいでしょうか?

BB:もしマレーシアでは、グリッドのしかるべき位置に2台を並べることができたら、3番手と4番手でフィニッシュできたかもしれない。同じように、バーレーンでフェルナンドが前の方からスタートできていれば、つまりたとえばチームとしても予想していた6〜7番手からスタートしていれば、彼は最終リザルトで楽にもうひとつ、あるいはもっとポジションを上げられたかもしれない。しかし結局のところ、モーターレースに‘もし’はないという言葉に尽き、現実のリザルトにしか意味はない。

Q:2人のドライバーはどうでしょう。彼らの走りに満足していますか?

BB:二人ともバーレーンではよくやってくれた。ヤルノは3位が獲れると思っていただけにがっかりしていたが、それでも見事なレースぶりだった。モントーヤとやり合いながらの第2、第3スティントでの頑張りは見事だった。フェルナンドについては、先週末はまた今までに何度か見せてくれた彼の長所を再認識させてくれた。どんな状況になろうとも彼は絶対に諦めないという長所だ。彼は実際、第1ラップの接触でバージボードを失い間違いなくハンデになっていたのだが、そういう不利な状況にも動揺することなく、ゴールまでプッシュし続けた。その彼がレースで2番手の最速ラップを出したということは、あの車にはまだまだ可能性が潜んでいるということだ。いまドライバーズ選手権では二人が同ポイントにおり、これからが楽しみだ。

Q:最後に、シーズンの第1パートを完了したわけですが、次の数戦での技術面での目標を聞かせてください。

BB:イモラでは主にエンジンの方で相当な性能アップを図る予定だが、シャシーにもいくつか改善を試みる。今はR24のシャシーがテスト用にも2台あるので、それを使って今週はバルセロナ、来週はポール・リカールでテストをする。この2つのテストはヨーロッパラウンドのスタートに重要な意味を持つものになる。




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