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ハミルトンが0.003秒差で今季初PP獲得。マクラーレンが3-4と好走続く【予選レポート/F1第12戦】
2023年7月23日
7月22日、2023年F1第12戦ハンガリーGPの予選が行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季初、通算104回目のポールポジションを獲得した。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(アルファタウリ)は17番手で予選を終えている。
現地時間16時(日本時間23時)、ハンガリーの首都ブダペスト中心部からクルマで30分少々の郊外にあるハンガロリンクを舞台に、気温26度、路面温度45度、湿度35%というドライコンディションのもと予選は開始された。
今大会ではC3タイヤがハード(白)、C4タイヤがミディアム(黄)、C5タイヤがソフト(赤)と、もっとも柔らかいコンパウンドが割り当てられているが、今回のハンガリーGPでは、F1の持続可能性に向けた取り組みの一環として“Alternative Tyre Allocation”(ATA/代替的なタイヤ配分)が初めて試行されることとなり、予選のQ1ではハード、Q2ではミディアム、Q3ではソフトと、セッションごとの指定コンパウンド使用が義務付けられた。
■Q1:アルファロメオが大躍進
全20台が出走する18分間のQ1は全車がハードタイヤを装着。また、ニック・デ・フリースに変わり、今回から角田のチームメイトとなったダニエル・リカルド(アルファタウリ)の走りにも注目が集まった。
まずはセルジオ・ペレス(レッドブル)が1分19秒292をマーク。ただ、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が1分18秒818を叩き出し暫定トップに浮上。また、周冠宇(アルファロメオ)も1分19秒366をマークし、最初のアタックではシャルル・ルクレール(フェラーリ)を上回るなど、ハードタイヤでの予選でアルファロメオ勢が躍進を見せる。
その後、本命のフェルスタッペンがアタックも1分18秒892、さらにジョージ・ラッセル(メルセデス)、ハミルトンらも好タイムをマークするが最初のアタックでは誰もボッタスのタイムを上回れなかった。
残り11分というところでペレスが2度目のアタックを終えるも、タイムは1分18秒844とボッタスにはまたも届かない。そんななか、ボッタスは2度目のアタックで1分18秒775と最速タイムを更新し、ペレスとのタイム差を0.069秒まで広げる。
ボッタスが暫定トップのままQ1は後半に突入。残り8分30秒を切ったところでフェルスタッペンが1分18秒658をマークし、ボッタスを0.117秒上回る。またリカルドは残り7分40秒というところで1分19秒037をマークし暫定8番手。その直後には角田が1分18秒919をマークし暫定4番手に浮上する。
残り5分となった終盤、路面のコンディションの向上もあってかピエール・ガスリー(アルピーヌ)が1分18秒743をマークするなど、各車スパートをかける。
残り3分15秒となると周冠宇が1分18秒143を叩き出し、再びアルファロメオのマシンが首位に浮上。ペレス、ルクレールらも自己ベストを更新するが周には届かない。また、ノリスが0.066秒遅れの2番手タイムをマークも、ターン5でトラックリミット違反を取られ、13番手に後退する。
そしてフェルスタッペンは最終アタックでセクター1全体ベスト更新も、周冠宇には0.175秒届かず2番手でチェッカー。Q1トップは周、2番手フェルスタッペン、3番手ペレスとなった。また、序盤好調見せたボッタスは12番手でQ2進出。また復帰戦のリカルドもアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を0.011秒上回り15番手でQ2進出を果たした。
16番手アルボン、17番手角田、18番手ラッセル、19番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、20番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)の5台がQ1敗退となった。
■Q2:ノリスがトップ。復帰戦リカルドは13番手
15分間のQ2は全車がミディアムタイヤを装着。まずはペレスが1分17秒675をマークし、これがターゲットタイムとなる。そのタイムをセッション残り10分というところでフェルスタッペンが1分17秒296と、ペレスを0.379秒引き離したが、ターン5でトラックリミット違反を取られタイム抹消に。
そんななか、前戦で躍進を見せたマクラーレンのノリスが1分17秒328をマーク。さらにオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分17秒571で続き、マクラーレンが1-2という状況に。3番手ペレス、4番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)という並びでQ2は後半戦に突入した。
最初のアタックでタイムを残せなかったフェルスタッペンは残り4分ほどという早めのタイミングでアタックへ。1分17秒547をマークするが、トラックリミットを気にしてか、ノリスから0.219秒遅れの2番手となる。
終盤、ノリスを除く14台が最後のアタックに臨むとハミルトン、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)らが自己ベスト更新。しかし、ノリスがトップのままQ2はチェッカーを迎えた。2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン。そしてボッタスがミディアムでも4番手、周が9番手とアルファロメオの復調はQ2でも健在で、2台揃ってQ3進出を果たした。
そんななか、カルロス・サインツ(フェラーリ)は11番手でQ3進出を0.002秒差で逃す結果となった。12番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、13番手リカルド、14番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、15番手はトラックリミット違反を取られたガスリーと、以上5台がQ2敗退となった。
■Q3:ハミルトンが0.003秒差のPP獲得
ポールポジションを決める最終Q3は12分間、全車がソフトタイヤを装着。久々のQ3進出となったペレスが真っ先にアタックに入り、1分17秒142をマークする。
そのタイムをノリスが1分16秒904というタイムで上回りトップに浮上するが、直後にフェルスタッペンが1分16秒612というタイムで0.126秒ノリスを上回る。また、ハミルトンも1分16秒738で2番手、これでノリスが3番手、アロンソが4番手、ペレスが5番手というオーダーでセッションは後半戦に突入。
残り3分を切り、全車が最後のアタックへ向けコースイン。なお、最後にピットを離れたのはハミルトンとなる。フェルスタッペンは最終アタックで自己ベスト更新ならず。そんななかノリスが1分16秒694で2番手に浮上。ピアストリも4番手に浮上するが、最後にチェッカーを受けたハミルトンが1分16秒609秒をマークし、0.003秒差でフェルスタッペンを上回り今季初、ハミルトンにとって通算104回目かつ、2021年以来となるポールポジションを獲得し、フェルスタッペンの6戦連続ポール獲得を阻止した。
2番手にフェルスタッペン、3番手にノリス、4番手にピアストリとマクラーレン勢が2列目に並んだ。5番手に周、6番手にルクレール、7番手にボッタスと、アルファロメオがフェラーリを上回った。8番手アロンソ、9番手ペレス、10番手ヒュルケンベルグとなった。
2023年F1第12戦ハンガリーGP決勝は、7月23日(日)の日本時間22時にスタートを迎える。
(Takahiro Kawano / autosport web)
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |