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バトンが3位表彰台、佐藤は痛恨のリタイア

2004年3月22日

 第2戦マレーシアGPで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが3位入賞。自身初めて、そしてチームとしても3年ぶりに表彰台を獲得した。最後尾スタートの佐藤琢磨も健闘。入賞圏内の8位を走行中、残り3周で惜しくもリタイアした。
 決勝日の朝、パルクフェルメから戻ってきた佐藤のエンジンに、前日吸い込んだ異物が原因と見られるシリンダーの傷が見つかった。このためチームは、念のためにエンジンを交換。佐藤は、前日の予選で最後尾スタートが決まっており、スタートのポジションに変更はない。レース開始10分前。サーキットに、雨滴が落ち始めた。上空には青空が見えてはいるものの、一部では暗雲が広がり、雨も降りだした。それでもグリッド上は路面が濡れるほどではなく、全車がドライタイヤでスタートした。
 1コーナーまでの加速で、最後尾からスタートの佐藤は3台をごぼう抜き。そして1周を終えた時点では混戦の中で11番手まで順位を上げたが、コースをはみ出してしまい、15番手まで後退してしまう。そして5周目には、前を行くジャガーを追走中にハーフスピン。18番手まで下がってしまった。一方6番グリッドからスタートのバトンは、最初のコーナー手前でルノーのJ・トゥルーリと接触する一幕もあったが、サイド・バイ・サイドの攻防のあと、3周目にはそのトゥルーリを抜いて5番手にポジションアップ。この頃には、いったん止んでいた雨が再び降り始めたものの、雨は長くは続かなかった。
 佐藤は上位陣と変わらない、1分35秒台のハイペースで周回。前を行くO・パニス(トヨタ)との10秒以上あった差を、あっという間に縮めて行く。11周目には、先行する各車がピットインを始めたこともあって9番手。そして次周には、7番手までポジションを上げる。一方のバトンは、上位陣が1回目のピットインに入ったこともあり、表彰台圏内の2番手を快走。12周目にピットインしたが、スムーズなピットワークで5番手に付けている。


 佐藤は14周目にピットインし、11番手まで順位を下げた。2ストップ作戦の佐藤は、多目の燃料を補給したにも関わらず、依然としてかなりのハイペース。17周目の時点で1分35秒台で走っているのは、2番手のJP・モントーヤ(ウィリアムズ)と佐藤だけ。残りは軒並み1分36秒台以下だった。20周目以降、いったんペースが落ちたものの、再び1分36秒台に復帰。一方のバトンは、26周目に2度目のピットイン。K・ライコネン(マクラーレン)のすぐ前に3番手でコースに復帰し、そのままジリジリと差を広げていく。このまま行けば、表彰台だ。佐藤はD・クルサード(マクラーレン)に次ぐ8番手までポジションを上げている。2ストップ作戦が成功すれば、入賞の可能性も高まった。
 バトンは依然として3位を快走。トップのM・シューマッハ(フェラーリ)と並ぶ、1分35秒台のペースだ。佐藤は35周目に2度目のピットインをしたが、一つ順位を落としただけで、9番手でコースに復帰。この時点でリタイアしたマシンは、コースアウトしたM・ウェバー(ジャガー)と、エンジンブローしたR・シューマッハ(ウィリアムズ)のみ。意外なほど、完走率は高そうだ。しかし40周目、バトンと同じタイミングで最後のピットインを終えたばかりのライコネンが、白煙を吐きながらストップ。これで佐藤は8番手。入賞は目前に迫った。しかしゴールまで残り僅かとなった53周目、佐藤のマシンは白煙を吐いてコース上にストップ。エンジントラブルによる痛恨のリタイアとなった。一方バトンは、当初予想されたようなサバイバルレースの予想に反する高い完走率の中、終始トップグループを走行し、3位でチェッカーを受けた。自身初、そしてチームとしては2001年以来の表彰台獲得となった。優勝は開幕戦に続き、シューマッハだった。
●中本修平 エンジニアリング・ディレクター
「また表彰台に上ることができて、本当に嬉しいです。ジェンソンは素晴らしいレースをしましたし、チーム全体が一体となって頑張った成果だと思います。琢磨のエンジントラブルは本当に残念でした。彼のペースも非常に速く、終盤にはポイント獲得圏内にいましたからね。まだまだ第一歩ですし、やるべきことが沢山残っていますが、正しい方向には向かっていると思います」




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