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バリチェロ、ハンガリーのマーシャルを酷評

2003年8月29日

 フェラーリのルーベンス・バリチェロは、ハンガリーGPでの大クラッシュの後、マーシャルたちを批判した。「誰も助けてくれる者がいなかった」と、バリチェロは語っている。

 バリチェロはレースの20周目、F2003−GAの左リヤサスペンションが破損して、1コーナーでコースアウトし、タイアバリアに突っ込んだが、大きな怪我はなかった。
「ちょっと背中が痛む以外は大丈夫だ。これは、ぶつかった衝撃によるものだと思う」と、バリチェロは語った。「事故の大きさからすれば、とてもよかったと思うよ。事故が起こった瞬間には、本当にひどいことになるかもしれないと思ったからね」
「マシンは確かに、アスファルトの部分でかなりスローダウンしたけど、僕は事実上、ブレーキを失っていた。だからその瞬間はものすごく怖かった。何が起こったのか分からなかったし、ブレーキペダルを踏み込んでもあまりスピードが落ちなかったからね。ああいう状況では、いろんな考えが頭の中を一気に駆け抜けるものだよ」
 ブダペストのコースの、改修された1コーナーについては、この週末のドライバーズミーティングでも、すでに議論されていた。
「あのコーナーは、追い越しのためにはいいかもしれないけれど、エスケープゾーンをもうちょっと広くするように努力できたはずだ、とも僕らは感じていた。『ほら見ろ!』と僕は思ったよ。『僕が、あれを最初にテストする人間になるぞ!』とね」
 バリチェロは、怪我をせずにすんだのは、カバーされたタイヤバリアとマシンの強度のおかげだと考えている。しかし、いったん土埃が収まったときの、まわりの対応についてはあまり感心していない。


「僕を助けてくれる者がだれもいなくて、腹が立ったよ。実際、(ラルフ)ファーマンが前日に事故を起こしたときも、首を固定しようとする者が誰もいなかったことに、僕は気付いていた。それは通常の処置なのに。僕は、すぐにマシンから降りるべきじゃなかったと思ったよ。すごい衝撃だったからね。僕は怒っていた。だからステアリングを投げ捨てたんだ。誰も車のところに来て、大丈夫かどうか尋ねてくれなかった。僕らドライバーは、このことについて、何か行動を起こす必要があるよ」
「僕は自分自身をチェックし始めた。足は大丈夫だったし、脚にも痛みはなかった。そこで僕は、自分でマシンから出なくちゃ、と気付いたんだ。後ろを見たら、マシンの破片がたくさん散らばっていたし、ほかのマシンが僕にぶつかってくるかもしれなかったからね。その後、僕は長い道のりを歩いてピットまで帰らなくちゃならなかったんだけど、誰も助けてはくれなかったよ。ひとりのカメラマンが、グランドスタンドを抜けていくようにと言ったけれど、彼は写真を撮ろうとしているだけなんだと気付いたよ!」
 しかし、バリチェロの心の状態は、このクラッシュによっても影響を受けてはいない。
「今、唯一感じているのは、またマシンに乗りたいということだけだし、来週のモンツァテストの初日にそうできたらと思う。心の中で僕は、もう“リセットボタン”を押してしまったんだ。F1で唯一怖いのは、ただの乗客になってしまうことだ。ハンガリーでは何秒かの間、僕はそうなっていたんだ。あのときは怖かったけど、バリアはいい働きをしてくれたよ」
 ではシーズンの残りについてはどうだろう? 「ブダペストでは、(フェルナンド)アロンソに勝つすべはなかったけど、ウイリアムズに近いところではフィニッシュできたはずだ。でも、僕らはコンペティティブには見えなかった。あそこでは天気が大きな役割を果たしたし、それがほかの連中の方に有利に働いたんだ」
「モンツァもかなり暑くなるかもしれないから、僕らはいいタイヤチョイスをして、いいセットアップを見つける必要があるだろう。それに、マシンにいくつか新しいパーツが使われる予定だよ。インディアナポリスと鈴鹿の方が、僕らにとってベターかもしれない。あっちの方が、概して気温が涼しいからね。ここ何戦かは予選がよかったから、ここ2戦で完走できなかったのは残念だ。僕にもチャンピオンシップのチャンスが残っていたかもしれないんだからね」




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