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アロンソのF1活動休止を師であるブリアトーレが嘆く。「マクラーレンには優れたマシンを作る責任があった」

2018年8月18日

 2度のF1世界王者であるフェルナンド・アロンソが2019年はF1に参戦しないと発表、その直後から彼は来年何をするのか、将来F1に復帰するのかといった問題に関し、さまざまな推測が飛び交っている。そんな中、アロンソの師とも言うべきフラビオ・ブリアトーレが、彼の決断について自身の考えを語った。


 14日、アロンソはマクラーレンを通して、来年F1に参戦せず、新たな活動の場でチャレンジすると発表した。その際、「引退」という言葉は使わず、マクラーレンのマシンがパフォーマンスを取り戻した場合にはまたF1で走るかもしれないとコメントしている。


 アロンソのマネージャーを務めたブリアトーレは、彼の決断についてイタリアのLa Gazzetta dello Sport紙の取材に対して次のように語った。

フラビオ・ブリアトーレとフェルナンド・アロンソ

「最後の別れについて解説するにはまだ時期尚早だ。F1は物事が非常に早く変化してしまうところだからね」と長年にわたりアロンソを指導し、以前はルノーF1チームの代表を務めていたブリアトーレはコメントしている。
「何事であれ、絶対にあり得ないなどと断言すべきではない」


 アロンソにはトップ争いにチャレンジする力がまだ十分あると信じるブリアトーレは、「私はフェルナンドがメルセデスかフェラーリで走るのを見たいと思っている」と付け加えた。


「アロンソは常に最高レベルの走りを続けている。少なくともハミルトンと同じ程度に強いし、非常に安定した走りを見せている」

■「マクラーレンはもはや不振をエンジンのせいにはできない」

 マクラーレンがアロンソに提供するマシンには、タイトル獲得はもちろん、個々のグランプリレースで優勝を争える力もないことを考えれば、彼がF1から離れる決断をした心境が理解できると、ブリアトーレは言う。


「フェルナンドが今回の決断を下した理由を、私は説明できる。7、8位あたりに入るために戦い続けることにもう意味を見出せないと思ったのだ。それではドライバーとしてのモチベーションが失われてしまう」


「マクラーレンは、マシンの問題を何とかすべきだ。これは断じてドライバーの問題ではない」とも付け加えたブリアトーレは、2017年末でホンダとのパワーユニット/エンジン契約を終了し、ルノーにスイッチしたマクラーレンは、現在の成績低迷の責任をパワーユニットパートナーに負わせることはもはやできないとの考えを示した。


「トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが(バーレーンGPで)見事に4位に入った。つまり、マクラーレンとしてはもう言い訳はできないということだ」

■ホーナーのアロンソ批判にブリアトーレは強く反論

 アロンソは2019年に勝てる見込みのあるF1チームのシートを見つけることができなかったことについて、ブリアトーレは、「今のF1の時代において、フェルナンドのように才能あるドライバーの居場所がグリッド上のどこにもないというのも、私にとっては不思議なことだ」と述べている。


 レッドブル・レーシングの代表クリスチャン・ホーナーが提示した説によれば、アロンソは管理が難しく、どのチームに行っても“混乱”を引き起こすドライバーなのだという。ブリアトーレはこの考え方を一笑に付した。


「私はクリスチャンとは友人同士だが、この件に関して言えば、ホーナーは語るべき立場にないと言いたい。ドライバーをうまく扱えないチームをひとつ挙げろと言われれば、それはレッドブルになる」


「ダニエル・リカルドは、まさにそうした理由でチームを離れる決断をしたのだ」


「フェルナンドは、私のために戦ってくれ、そしてルノーF1チームを輝かせてくれた。彼は他のドライバーたちにとっては良き手本であり、エンジニアにとっての基準でもあった」


 今後の大きな関心は、アロンソがその優れた才能を、2019年にどこで発揮することになるかに移る。最もあり得る可能性はベライゾン・インディカー・シリーズへの参戦だが、ブリアトーレ自身は、アロンソが仮に来シーズンどこかで走るとしても、それがどこになるのかは全く見当がつかないとしている。


「まず、彼はこれからF1とWEC世界耐久選手権の残りのレースを走り切る。彼が休みをとるのかどうかは、その後、分かるだろう」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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