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「ホンダF1の問題点は対応の遅さ」とマクラーレン。F1の文化に合わせたスピーディーな開発を求める

2017年3月23日

 ホンダF1が向上するためには、F1レーシングの文化を理解し、取り入れる必要があると、マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエが語った。


 2015年にマクラーレンとホンダのパートナーシップが復活し、今年は3年目のシーズンを迎える。しかし8日間のプレシーズンテストではトラブルが相次ぎ、十分な周回をできないまま開幕戦に臨むことになった。


 テストの結果からすると、マクラーレン・ホンダは今年も苦戦を避けられないものと予想され、両者の関係には緊張感が高まっているといわれている。パワーユニットの信頼性とパフォーマンスの両方に不満を持つマクラーレンは、ホンダが向上しない場合を考えて、メルセデスへのスイッチを検討、同社に打診したと報じられた。


 ブーリエは、F1で成功するためにはスピーディーで正確な開発が必要だが、ホンダはそういったF1の文化を受け入れないため、F1プロジェクトが思うように前進しないと主張した。

2017年F1第1戦オーストラリアGP水曜 マクラーレンMCL32
2017年F1第1戦オーストラリアGP水曜 マクラーレンMCL32

「彼らに必要なのはただひとつ。F1レーシングの文化を理解し組み入れることだ」とブーリエは英AUTOSPORTに対して語った。


「私が言いたいのはこういうことだ。レース、そしてF1において我々はカレンダーに従って行動する。目標を定め、日程を定めて、ラップタイムの向上を目指す。常に、できるだけ早くベストなソリューションを取り入れようとしている」


「自動車メーカーがプロジェクトを運営する場合、数週間の遅れが生じることがある。そして製品やビジネスモデルを変更することはない」


「しかしレースの世界では、アップグレードを第1戦に持ち込めなければ、そのレースでは戦えない」


「それがレースの世界のメンタリティだ。サプライヤーに関しては、何かをするのに1カ月かかったら、次には3週間、その次には2週間でやってもらうようにする」


「我々の世界では、予算の額よりも時間の短縮を重視する。その他の世界とはアプローチが違うのだ」


 ホンダはヨーロッパの拠点としてイギリス ミルトン・キーンズにファクトリーを持っているものの、ベースは日本の栃木県さくら市に位置する本田技術研究所だ。ブーリエは、ホンダは日本を拠点に親会社の文化に合わせて開発を進めていることで、現代F1において要求されるスピーディーな対応ができずにいると指摘した。


「そういうことを考慮して、メルセデスは英国に拠点を構えている。それによってサプライチェーンの面でメリットを得ており、F1の経験が豊富な人々の力を借りることもできるのだと思う」


「我々のサプライヤーには(ホンダのサプライヤーと比べて)2倍の費用がかかるが、対応の早さという面では3倍、4倍、5倍も優れている」


「ある意味では、企業が及ぼす影響が効率化向上には結びつかないということが理解できる」


「企業として行動すればするだけ、企業としてのプロセスを受け継ぐ部分が大きくなり、行動が遅くなり、迅速でなくなる。それはレースの文化にはフィットしない」



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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