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F1オーストリアGP予選トップ10ドライバーコメント

2016年7月3日

 2016年F1第9戦オーストリアGP予選でトップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1位

 僕にとっては課題があるコースのひとつなんだが、今日の予選まで努力を積み重ねてきた。完璧なラップを走るのが楽ではないコースだし、僕にとってはベストのサーキットではないと認めざるを得ない。


 僕はレイトブレーキングがうまいタイプのドライバーだけど、ここでは早めに減速して、最低速度を高めに保って走らなければならない。僕はあまりやらないタイプの走りだ。


 ここは路面が乾くのがとても早い。この素晴らしい特徴によって予選が面白くなった。明日は気温が少し下がることを期待している。そうすればタイヤの管理が楽になり、いいスタートができるだろう。面白いレースになりそうだ。いい一日になるといいね。


(トップ3記者会見で、Q2でウルトラソフトでタイムを出した後、フェラーリとレッドブルがスーパーソフトでタイムを出したのを見て、メルセデス勢もスーパーソフトで出ていったことについて聞かれ)僕は言われたとおりにやっただけだよ! チームの戦略担当の人たちはウルトラソフトの方がいいと思ったんだと思う。でもフェラーリ勢が(スーパーソフトで)出たのを見て、僕らも出て行って、いいタイムを出せるかどうかやってみた方がいいと思ったんじゃないかな。


 硬い方のタイヤの方が長持ちするから、(スーパーソフトでスタートするというのは)悪い選択肢ではない。彼らはスーパーソフトでタイムを出したんだよね? ウルトラソフトはレースでいいタイヤだとは僕は思っていない。たくさんの周回を走ろうとすると苦労するだろう。明日どういう戦略を取るか、興味深いところだ。


 僕の方が前の位置からスタートするから、それがアドバンテージになればいいね。でもプラクティスでは僕のタイヤは4周しか持たなかったんだよね。だから苦労するのは間違いないけど、ベストを尽くす。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 予選=2位

 今日はチームが頑張ってくれた。ルイス(・ハミルトン)の担当チームも協力してくれて僕のマシンを予選に出られるよう準備してくれた。
 
 雨が降って難しいセッションだった。完璧なラップを走ることができず、ルイスのタイムに届かなかった。ルイスがポールポジションからスタートするのに、僕は(ギヤボックス交換による)5グリッド降格ペナルティを受けるというのは痛い。それに(スーパーソフトでスタートする)他のクルマとウルトラソフトで戦うのは簡単ではないだろう。それでもエキサイティングなレースになるはずだし、あらゆる可能性が残されている。



2016年第9戦オーストリアGP ニコ・ロズベルグ(メルセデス)がFP3でクラッシュ
2016年第9戦オーストリアGP ニコ・ロズベルグ(メルセデス)がFP3でクラッシュ

(サスペンショントラブルについてトップ3記者会見で聞かれ)サスペンションが壊れた(としか言いようがない)。縁石に乗ったけど、普通のコーナー出口の縁石で、最初の薄いやつだ。


 縁石には乗らないようにしなければ。予選の間もほとんどずっと避けて走った。一番プッシュしていた時は別だけど。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=3位

 素晴らしい予選だったし、自分たちのパフォーマンスにとても満足している。乾いていく路面を走っていて、2010年のブラジルでポールポジションを獲得した時のことを思い起こした。


 この難しいコンディションを本当に楽しんだ。どこでグリップが得られるのか分からない。ある程度リスクを冒す必要があるし、正しいタイミングでドライタイヤに換えなければならない。今日の僕らにはそれができたんだ。

波乱の予選を制したハミルトンは、2年連続となるポールポジション
波乱の予選を制したハミルトンは、2年連続となるポールポジション

 チーム全体の素晴らしい努力の結果、レースに向けて最高のポジションにつくことができた。僕らの周りには速いマシンがたくさんいるけれど、僕のマシンの感触はいいし、ここまですべてのセッションで強さを示しているので、明日は大量のポイントを持ち帰れると思う。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=4位

 一日を通してマシンはすごく好調で、強力だった。何かが足りなかったとは思わない。唯一足りなかったのはタイムだ。


 4位は悪くないポジションだ。(グリッド降格のため)9位からのスタートになるけどね。今日の予選は最後のラップにすべてがかかっていたから理想的ではなかった。路面は驚くほど乾いていて、僕が予想していた以上だった。今思えば、もっとリスクを冒すべきだったのだろう。


(結果は)マシンあるいはペースにかかっていたのではない。ドライバー次第だった。僕より上位の3人は僕よりリスクを冒したんだ。遅いタイミングでラインを越えた者ほど速いタイムを出せた。


 明日は何が起きてもおかしくない。雨が降るかもしれないし、すごく気温が下がるかもしれない。タイヤをうまく管理して走ることが重要になる。


 好調なだけに結果が残念だ。今日はいいセッションになると思っていた。マシンはすごく乗りやすかったから、上位にもっと近づけると思った。


 縁石の話だけど、間違いなくあれには触れない方がいい。来年は何か解決法を見つける必要があると思うけど、明日はどうすることもできない。


  どれだけリスクを冒して、いつラインを越えたかという問題だ。遅くなるほど有利だった。そのリスクを僕は十分に冒さなかった。もっとリスクをとるべきだった。


(メルセデスはウルトラソフト、自分はスーパーソフトで決勝をスタートすることについて)アドバンテージになると思う。そうでなければ(Q2では)ウルトラソフトで行った。


 同じことを考えた人が他にもいるけど、うまくいった人もいれば、そうでない人もいた。


■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ジェンソン・バトン 予選=5位

 明日は3番グリッドからスタートする。最高だね!


 楽しいセッションだった。Q2でターン3でロックアップした時にはすべて終わったと思った。ターン1とターン2で雨がぱらぱら降って来ていた。ターン3の入口で影響ないと思っていたら、ワイドになったが、そのまま走り続けた。


 明日は難しい一日になるだろう。タイヤがどういうパフォーマンスを見せるのか、分かっている者は誰もいないんだ。でも3番グリッドからスタートするというのは有利な位置といえる。


 今日のようなコンディションが昔から大好きだ。最後のラップに賭けていた。幸いイエローフラッグは出なかった。たくさんのリスクを冒し、今日はそれがすべていい結果につながった。


 今はこの瞬間を楽しむつもりだ。


 予選で5位、3番グリッドからスタートするなんて興奮する。3番グリッドは(上位ふたりがグリッド降格されるという)運によるものだけど、5位は運じゃない。すごくいい仕事をしたから満足だ。


 僕にとってはポールポジションのように感じる。明日何が起きようと、今日を楽しむよ。


 完全なドライコンディションのセッションだったら予選で5位に来ることはなかっただろう。でもこういうコンディションなら可能だった。

2016年第9戦オーストリアGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
2016年第9戦オーストリアGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)

(Q3で路面が乾き、ドライタイヤでタイムが向上し続けるなか、インターミディエイトからウルトラソフトへの交換を最後まで待って、一番最後のタイミングでプッシュするという戦略をとったことについて語り)正しい判断をして、それがうまくいった。ある意味、僕はかなりのリスクを冒したんだ。すべてをラストラップに賭けていた。イエローフラッグが出たら終わりだったけど、やってみる価値はあった。


 でも今回表彰台を争えることはないだろう。悲観的になっているのではないよ。僕はリアリストなんだ。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=6位

 今日はいろいろなことが起きた。Q3で雨が降ってきたが、セッション終盤には路面が乾いてきて、ドライタイヤがいいのかウエットがいいのか、判断するのが難しかった。


 でも難しいコンディションの時に僕らはうまくやることができなかった。たくさんの要素があって、肝心なタイミングでいいラップをまとめることができなかったんだ。


 6位というのは少しがっかりだけど、本来ならもっと速さがあったことは分かっている。それに前にいるふたり(ニコ・ロズベルグとセバスチャン・ベッテル)が(グリッド降格)ペナルティを受けるから、それほど悪い位置じゃない。


 週末を通して、ドライでもウエットでもマシンのハンドリングはいい。速さもあるから、明日は問題ないと思う。


 決勝では皆が苦労するだろう。タイヤがどのぐらい持つかは、コンディションに左右されるし、それが重要なカギになる。今日よりもずっといい結果を目指すよ。


 
 さまざまな小さな問題や理由があって、これより速いタイムは出せなかった。自分たちの仕事を見直し、その責任を負う必要がある。


 僕自身、もっといい仕事ができたはずだけど、もう少しだけうまくやれたはずの細かい要因がたくさんある。僕はもっとプッシュすべきだった。でもどこでグリップを得られるのか、判断するのが難しかった。


(メルセデスはウルトラソフト、自分はスーパーソフトで決勝をスタートすることについて)それが大きなアドバンテージになるかどうかは、天候次第だろう。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=7位

 ウエットになると分かっていたから、Q3を前にわくわくしていた。すばやくコンディションに適応しなければならないような状況が好きなんだ。


 インターミディエイトで出て行き、すごくいいペースで走れて満足していた。でもセッション終盤に路面が乾いていき、スリックタイヤの方がいいタイムが出せるようになることは分かっていた。
 
 今思えば、もう少し早くピットに入って、スリックで少なくとも2周走れればよかったね。そうすればいくつかポジションを失わずに済んだ。


 でも上位勢でペナルティを受ける人がいるから、5番グリッドからのスタートになる。まずまずのポジションだし、Q2をスーパーソフトで通過できたのも大きい。それが明日奏功してライバルたちに近づけるといいね。
 

2016年F1第9戦オーストリアGP ダニエル・リカルド
ダニエル・リカルド

 
(F1iに対して語り)最後のラップが肝心だと分かっていたけれど、スリックタイヤに慣れるための1周を設けなかったことが問題だった。


 おそらく僕より上位のドライバーたちは(スリックに換えてから)少なくとも2周は走っている。こういうコンディションだとトライアル&エラーの状況になる。ターン1を走ってから「ああ、もっとブレーキングを遅らせるべきだった」と思ったりするんだ。


 あと1周あったら、楽にいいタイムが出せただろう。スリックでの走りを最大限に生かせなかった。上位に行くポテンシャルはあったのに、タイミングを誤った。


 Q3ではいい判断ができなかったにしても、Q2をスーパーソフトで戦うというのは正しい判断だった。それが決勝で助けになるだろう。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
バルテリ・ボッタス 予選=8位

 Q3でああいうコンディションになり、かなり特殊な予選だった。Q1とQ2のドライコンディションの時はすべてがうまくいっていると思っていたのに、複雑なコンディションになってからはタイヤのウォームアップが難しくなった。
 
(Q3)序盤に履いたインターミディエイトで苦しみ、スリックに換えてからの最大の問題はタイヤに熱が入らないことだった。


 でも肝心のレースは明日だ。ここではオーバーテイクが可能だから、今日よりいい日になるはずだ。どんなコンディションになろうと、2台揃ってトップ5に入ることを目指していく必要がある。それこそ明日の目標だよ。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=9位

 こういうコンディションだったから、ドライからウエットへ、またドライへとタイヤを換えながら走った。面白かったよ。


(Q3では)セッション終盤に近づくにつれて速いタイムが出るようになっていったのに、僕らはコースに出るのが早すぎた。ラインを越えたのが残り50秒のタイミングで、他の皆の方がより乾いた路面で走ることができた。本来ならどの位置だったのか予想するのは難しいけどね。速さはあったが、グリッドはとても後方になってしまった。
 
 Q2のタイヤ戦略に関してはいい判断ができた。おかげで決勝をスーパーソフトでスタートできる。そこから何ができるか見ていくよ。
 昨日、縁石は問題を引き起こすと言ったけど、その主張が正しいと今日改めて立証されたと思う。ダニール(・クビアト)が縁石が原因で大クラッシュした。昨日は僕の主張に同意してくれる人はあまりいなかったけど、これで彼らも自分の目で確かめることができたと思うよ。


 他のドライバーは皆、縁石に大満足だったみたいだけど、今はそれほどでもないんじゃないかな。今日起きたこと、昨日僕が経験したことを見れば明らかだ。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 予選=10位

 Q3のコンディションはかなりトリッキーだった。ある周には3位でも次の周では10位といった具合にころころ順位が変わった。急激に路面が改善していき、状況を見極めるのが難しかった。


 僕が最終ラップを走る最初のドライバーだった。最後のマシンが走り終わるころには路面はかなり乾いていた。でもこれが現実なのだから、明日に気持ちを切り替え、いいレースをし、いい戦略で走り、たくさんのポイントを得られる位置でフィニッシュすることに集中していこう。



(AUTOSPORTweb)




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