2015年F1マレーシアGPの日曜決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは優勝を獲得した。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=1位
「Grande gara、 bella macchina!」(「最高のレース、美しいマシン」の意)
ついイタリア語を使ってしまって申し訳ない。でも今日は僕にとって特別な日なんだ。何と言っていいか分からない。言葉にならないよ。子どものころからのひとつの夢がかなっただけでなく、たくさんの夢が一緒になったような感じがする。表彰台の上でドイツとイタリアの国歌が流れるのを聞き、見下ろすとメカニック、エンジニアをはじめチームの皆がいる……最高の瞬間だった。
チームの雰囲気は前からよかったけれど、さらにどんどんよくなっている。今日大事なのはこの瞬間を共に楽しみ、祝うこと。僕はこれまで頻繁にチームを移ってはこなかったけど、新しいチームで勝つとほっとするね。フェラーリに加入して以来、心から歓迎してもらっているのを感じているし、協力し合って状況を改善するべく努力している。
いつも言っているようにポテンシャルは大きい。冬の間にこれほど大きく前進できたことを確認できて嬉しい。(ドライバーがひとり変わったし)バックグラウンドで大きな変化があった。そういうときには簡単にはいかないものだけど、皆がポジティブな面を見ていた。
去年とは比べられない。去年も(レッドブルの)マシンは優れていたけれど、僕がうまく力を引き出せなかった。フェラーリに来て、最初からいい感触を持っていた。今日は特別な日だ。僕自身もチームも優勝したのは久しぶりだからね。
毎戦同じポジションに立ちたいけれど、現実的に考えないとね。メルセデスは今日は少し苦戦したが、彼らのパッケージは素晴らしい。僕らは1戦ごとにギャップを縮めていき、彼らのすぐ後ろの位置に常にいられるようになることを目指す。
メルセデスは(今日は)高温に苦しんでいたのだと思う。予想していた以上にね。逆に僕らは予想していたほどは苦しまなかった。その両方の要素によって、僕らが強さを発揮して彼らを正々堂々と負かすことができたんだ。
次のレースはまた違うタイプのサーキットで行われる。ここよりかなり涼しいコンディションになるだろう。メルセデスは当面は暑いコンディションで苦労するだろうけど、(中国では)力を発揮するはずだ。
彼らは常に最速だ。でも今日、僕らは彼らの弱点を利用することができた。次も全力で戦い、どこまでやれるか見てみたい。