南フランスのポールリカール・サーキットで行われているF1合同テストに参加しているパナソニック・トヨタ・レーシングは、4日間の予定のテスト2日目を迎えた。
初日に引き続きテストを担当したラルフ・シューマッハーは、来週に迫った第5戦モナコGPへ向けてモナコを想定したコース設定の最終日を有意義にこなした。明日からの2日間は、コース設定が変更され、第6戦カナダGPへ向けたテストが行われる。
テスト2日目はラルフ・シューマッハーが、F1カレンダーの中で最も平均速度の低いモナコGPへ焦点を合わせ、高いダウンフォースに設定された“TF107”でテストを続行。モンテカルロの公道特設コースの為の空力と、コースに合わせた電子制御の作業に集中した。特にラップタイムは優先されず、ラルフ・シューマッハーは今日も信頼性の問題などに見舞われることなく順調な一日を過ごした。
明日、木曜日から残りの2日間は、フランク・モンタニーがテストを引き継ぐ。
ラルフ・シューマッハー
「モナコGPの行われるモンテカルロの公道特設コースは、今年これまでグランプリが行われた4つのコースのいずれとも異なる種類のものだ。今日は空力とタイヤに関するプログラムを完了し、また、モナコならではの、低速コーナーからの脱出における加速で必要とされる、異なるトラクションコントロールの制御に付いて作業を行った。我々はこの2日間に渡って多くの作業をこなしたが、厳しい競争に立ち向かうために重要なことだ」
ゲルト・プファイファー
テスト・チーム・マネージャー
「ラルフ・シューマッハーは良いテストをこなし、モナコGPへ向けて必要な全ての作業を終えることが出来た。今回のテストは、高いダウンフォース設定で使用される追加のウイングとフラップを用いた初めての走行となり、また、多くの電子制御に関する作業にも集中した。今日も充分な信頼性の下で多くの距離を走破し、速いラップタイムを刻むことではなく、包括的なプログラムを着実に実行した。全体的に、今日のテストは満足行くものだと考えているが、その成果は、レースが終わってみるまでは分からない」