パナソニック・トヨタ・レーシングは、スペインのヘレス・サーキットにおける、実り多い２日間のテストを終え、２００７年シーズン開幕前のテストプログラムを全て終了した。

　オーストラリア・メルボルンのアルバート・パークで行われる開幕戦まで、あと８日と迫る中で、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、第１戦オーストラリアＧＰへ向けた準備を完了した。
　終日乾燥し、気温も２０度台後半というコンディションの下、チームは再び新しい空力パッケージを試し、地球の裏側への長い旅の前に、セット
アップの最適化作業をこなした。
　ラルフ・シューマッハーは走行中、鳥に衝突し、テストが中断されたが、ピットでの修復後、コースへと戻ることが出来た。両ドライバー共に特に技術的な問題に見舞われることなく、チームは長いシーズン前テストを、非常に納得の行く成果で締め括ることとなった。

ヤルノ・トゥルーリ
「有意義な２日間であった。いくつかのチェックを行い、パフォーマンスをさらに詰めることも出来た。最新の空力パッケージにおいて異なるセットアップを試し、それは上手く行った。ここ２日間のテストでは、信頼性も確認することが出来、一層の自信を持ってメルボルンの開幕戦へと臨む」

ラルフ・シューマッハー
「全体的に実り多き２日間のテストとなり、鳥に衝突したことを除けば全くトラブルに見舞われなかった。本当に順調なテストとなり、良い進化を遂げることが出来た。この冬期を通し、我々は“TF107”を改良すべくハードな作業を行ってきた。今シーズンへと強力なスタートを切るためにメルボルンへと向う」

ディーター・ガス
レース＆テスト・チーフ・エンジニア
「開幕戦へ向けた最後の準備の日となったが、とても成功裏に終わった。終日に渡りコンディションは完璧で、レース用空力パッケージのセットアップに関する微調整と、オーストラリアＧＰで使用するタイヤについての作業に集中出来た。両ドライバー共に一日を通して技術的なトラブルは無く、競争力の高いラップタイムを刻んでくれた。ラルフ・シューマッハーは不運にも、左フロントサスペンションに鳥が衝突し、結果として安全のためにその部分を交換せざるを得なかった。このために貴重な走行時間を失うこととなってしまった。我々は今、この２日間で示せた好調を維持し、更なる自信を持って開幕戦の行われるメルボルンへと臨む」

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