パナソニック・トヨタ・レーシングは、2007年シーズン開幕前最後のテストをスペイン・ヘレスで開始した。2日間に渡るテストの初日は、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが、ヘレス・サーキットでのプライベートテストをこなし、チームと共に開幕戦オーストラリアGPへ向け“TF107”の最後の仕上げを行った。
今日はオーストラリアGP用の新たな空力パッケージを初めて導入し、その煮詰めを行った。朝は、若干の降雨によって路面温度が約18度と低かったが、午前中に路面は乾き、午後は路面温度も22度へと上昇し、コンディションが回復。ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは多くの周回をこなし、開幕戦へと貴重なデータを収集すると共に、スタート練習も行った。
シーズン開幕前テストの最終日となる明日も、同じく2名のレースドライバーがテストを継続する。
ヤルノ・トゥルーリ
「2レース分の距離を超える、非常に多くの周回を走破し、その結果に満足している。バーレーンでのテストの後、更に走行を重ね、いくつかのセットアップを試せるのは、良いことだ。我々は、バーレーンの後いくつかやるべき作業を残していたが、今日は良いスタートを切ることが出来た。テスト最終日となる明日も上手く進化を継続出来るだろう」
ラルフ・シューマッハー
「今日のテストは非常に上手く行き、多くの有意義な作業をこなすことが出来た。開幕戦が直前に迫る中で、我々はいくつかの異なるセットアップを試し、手応えを得た。着実に進化を遂げており、トラブルも無く多くの周回をこなすことが出来、満足している。我々には、シーズン開幕までにあと1日テストが残っており、その機会を最大限に活かし、開幕戦オーストラリアGPへの準備を整えるべく努力する」
ディーター・ガス
レース&テスト・チーフ・エンジニア
「朝は濡れた路面のためにややスタートが遅れたが、それでも今日はとても成果の上がる一日となった。開幕戦へ向けた最後の準備のために、まだ試すべき多くの項目を残していたが、今日は完全な空力パッケージでの初めての走行を行った。ヤルノ・トゥルーリはトラブルに見舞われることなくテストプログラムを完了し、オーストラリアGPへ向けた最後の準備となるセットアップ作業をこなした。ラルフ・シューマッハーは2回のスピンを喫し、若干時間をロスしたものの、大きな問題もなく、ヤルノ・トゥルーリ同様にセットアップ作業を行った」