今週末にパリ市内で開催されるレース・オブ・チャンピオンズおよびネイションズ・カップに、急遽トロロッソのスコット・スピードが出場することが決まった。一方、ケガを治療中のジェンソン・バトンは、予想どおり、出走を取りやめることになった。
スピードは、今秋ゴルフカートから落ちて手首を骨折したNASCARチャンピオンのジミー・ジョンソンの代わりに、チームUSAに加わることになった。バトンの代わりにチーム・イングランドのために戦うのは、BTCCやWTCCで活躍しているジェームズ・トンプソンだ。バトンは、肋骨を痛めて今年最後のF1合同テストも欠席している。
「今年のレース・オブ・チャンピオンズに参加できないなんて、痛恨の極みだよ」とバトンは語っている。
「カートのテスト中に痛めた肋骨は、だいぶ治ってきたけど、悪化させないようにするのがベストだと思ったんだ。この怪我のために今年最後のF1テストにも参加できなくて、残念ながらレース・オブ・チャンピオンズも辞退しなくてはならなくなった」
「このイベントを、僕はとても楽しみにしていたんだ。今は、チームメイトになる予定だった友人のアンディ・プリオールをはじめ、皆の健闘を祈っている。本当に参加したかったし、また参加するチャンスが訪れるように心から願っているよ。参加する全員の幸運を祈る!」
スピードが参加することが決定し、今シーズン最後の一大イベントに参加するF1ドライバーの数は、当初の2人から減らずに済んだ。もうひとりは、レッドブルのデイビッド・クルサードである。
「控えめに言っても、招待されたのは驚きだった」と23歳のスピード。
「ジミー・ジョンソンに代わって今年のレース・オブ・チャンピオンズに参加できるとは、考えてもみなかったよ。もちろんワクワクしているし、他の皆と戦うのが待ち切れない」
「それから、レッドブルの頃から知っている友人のトラビス(パストラーナ)と再びチームを組めることになって、すごく嬉しいよ」