パナソニック・トヨタ・レーシングは、スペイン・ヘレス・サーキットで行われているF1合同テストに参加している。
3日間予定されている今年最後のテストの初日は、パナソニック・トヨタ・レーシングのみがテストを実施。2007年のサード・ドライバーであるフランク・モンタニーと、TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーである平手晃平が来シーズン向けブリヂストンタイヤの評価を行った。両ドライバー共に、新しいタイヤから最大の能力を引き出すためのテストを継続すると共に、サスペンションセットアップにも取り組んだ。これらのテストと並行して、若干のソフトウェア評価、そして2007年シーズンで、完璧なスタートを切るための多種にわたる制御系のテストを行った。
フランク・モンタニー
ベストラップ:1'20.073
周回数:79周
走行距離:349.8km
「今日の走行は非常に良かった。私と“TF106B”は上手く作業をこなし、達成できたことに満足している。今日は我々しか走らなかったため、若干の問題を予想していた。それは、タイヤのめくれ摩耗なのだが、問題は起こらなかった。“TF106B”は好調で、私がテストを行った先週水曜日に比べると非常に大きな進歩を遂げられたことを喜んでいる。今日は2度のロングランテストを行ったが、TF106B”は非常に安定しており、明日も楽しみにしている」
平手晃平
ベストラップ:1'21.214
周回数:82周
走行距離:363km
「今日は一日を通じてトラブルに見舞われることもなく、“TF106B”の運転を堪能出来た。高いレベルを保ち、パフォーマンスを発揮し続けるのは、とてもハードであり、終盤は若干疲れを感じた。前回参加したテストとはコンディションが異なり、比較するのは困難だが、今回のタイヤに合わせた良いセットアップを見出すことが出来、明日、チームは良い状態でテストを開始出来ると思う。今回が2度目のF1テストとなったが、一層チームに馴染むことが出来、最初から、非常に良いチームワークを持てた。今日も含めた2度のテストで、タイヤをどのように使い、コーナーでどのようにタイムを短縮するかを学ぶことが出来た。それは、私がこれまでに運転して来た他のカテゴリーのレースカーとは全く異なっていた。時間はかかるが、F1のスタイルに馴染んできている。これらの経験は、特に、強力なブレーキングにおいて、来シーズン、GP2シリーズを戦う上で大きな助けになってくれると確信している。また、電子系などは、GP2とは全く異なっていることも学んだ」
ゲルト・プファイファー
テスト・チーム・マネージャー
「再び来年に向けたタイヤのテストプログラムを行った。今年最後の3週に渡るテストでは、セットアップの情報を収集しながら、主にタイヤについてさらに学ぶという、ほぼ同じパターンで行われている。コースコンディションは良く、両ドライバー共に多くのラップをこなした。フランク・モンタニーは豊富な経験をもとに、既にチームと共にテストを順調に進めている。平手晃平は迅速な学習ぶりで、安定して速いことを今日も示してくれた。今年のテストも、残り2日間となったが、それを最大限に活用することを目指している」