イタリアGPの週末、レッドブルによる買収のウワサが飛び交ったミナルディだが、今のところ彼らはそうした憶測に関するコメントを拒否している。
金曜日にクラッシュネットが報じたとおり、レッドブルはバックマーカーの常連であるミナルディをポール・ストッダートから買い取ることに興味を示している。その狙いは、おそらく今年のレッドブルのシャシーにミナルディがすでに2006年の契約を結んでいるコスワースのエンジンを積んで、「レッドブルUSA」の名の下に‘サテライトチーム’として運営することにあるようだ。
この交渉が成立すれば、レッドブルがドライバーに関して抱えている悩みも一気に解消されるだろう。セカンドチームができると、クリスチャン・クリエンとビタントニオ・リウッツィの2人はデイビッド・クルサードのチームメイトとしてたったひとつのシートを争わなくとも、それぞれがどちらかのチームでレースに出場できる可能性がある。また、2006年のテストドライバーとして契約を結んだスコット・スピードにも、思いのほか早くF1レースデビューのチャンスが訪れるかもしれない。
レッドブルは今週末のベルギーGPまでにミナルディに買収を申し入れるかどうか決めると言われるが、エディ・アーバインもこの週末の間に金額を提示する可能性があるとされている。チームボスのストッダートは、ロイター通信社に対してアーバインと交渉を持っていることを認めたが、彼は多くの候補者のひとりにすぎず、そうした交渉が実際の買収につながる保証もないとしている。
しかしながら、ミナルディチームのスポークスマンは、買収交渉に関する質問に対して具体的なコメントを拒否した。
「(その質問に対する)簡潔な答えは、他のF1チームと同様、ミナルディもそうしたウワサ話についてはコメントしないというものだ」と、スポークスマンはクラッシュネットの取材に対して述べた。「この件であれ他の件であれ、私たちは何か正式に言うべきことがあれば、通常のやり方で発表を行うつもりだ」